重賞を制した母の夢が始動、２戦目で変わり身を見せて初勝利

互角のスタートを切って、慌てることなく前半は後方から３頭目で待機。向正面で自由な仕掛けが可能な外目に進路を取り、３、４コーナーで前を射程圏に入れて直線を迎えると、横山典弘騎手のステッキに応えるように徐々にエンジンがかかって先頭へ。最後は手綱を緩める余裕すら見せての嬉しい初勝利となった。父シスキンはデビューから無傷の５連勝で愛２０００ギニーを制したスピード馬。種付け初年度のアクシデントに加えて受胎率も低く、ファーストクロップの血統登録頭数は僅か７頭と少ないものの、萩Ｓを勝って阪神ジュベナイルフィリーズ３着のテリオスララをはじめ、出走した６頭のうち４頭が勝ち上がる好成績を収めている。一方、母のレッドアネモスは当クラブ所属馬としてクイーンＳで重賞タイトルを獲得した実力馬。ルージュカルデアはその初仔にあたり、優秀な遺伝子が早くも素質の片鱗を見せ始めた格好だ。その名の通り、“風のごとく”ターフを駆け抜け、母が叶わなかった春のクラシック出走に向けて、いっそう走りの質を高めていきたい。

ルージュカルデア
父：シスキン　母：レッドアネモス　母父：ヴィクトワールピサ　美浦・加藤征弘厩舎
2025.07.05　福島３Ｒ ２歳未勝利　芝1800ｍ　横山典弘騎手