2025.12.15

スポニチアネックス

【朝日杯FS】アドマイヤクワッズ 5項目中4項目で満点叩き出す

 過去10年の傾向から5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬を導き出す「G1データ王」。今回は2歳のマイル王決定戦「第77回朝日杯FS」を徹底分析する。今年は重賞勝ち馬が4頭参戦する好カード。本命に導き出したのは、4項目で満点を叩き出したデイリー杯2歳Sの勝ち馬アドマイヤクワッズだ。

朝日杯FS出走馬採点表

 【実績】昨年は未勝利Vから挑んだアドマイヤズームが勝利したが、傾向としてはやはり実績重視。勝ち馬10頭中7頭が2勝以上の馬で、そのうち5頭が重賞を制していた。重賞勝ち馬は20点。重賞を制していない2勝以上の馬は15点。1勝馬は10点とした。

 【キャリア】何戦目でG1を迎えるのがベストか?明確な答えが出ている。キャリア別成績は2戦の馬が【6・5・3・37】で過半数の6勝を挙げている。キャリア3戦の馬も【2・5・1・43】とまずまず。同4戦【1・0・3・27】、5戦以上の馬は【0・0・0・22】と苦戦傾向。むしろ1戦1勝だった馬が【1・0・3・3】と侮れない。キャリア2戦で臨む馬に20点、同1戦と3戦の馬に15点、4戦は10点、5戦以上の馬を5点とした。

 【ステップ】前走サウジアラビアRC組が【3・2・1・8】と好成績。特にその勝ち馬が【3・1・1・1】で信頼度は増す。西のマイル重賞デイリー杯2歳S組は【2・3・2・17】、その勝ち馬は【2・2・1・2】と堅実。好成績の東西マイル重賞組は勝ち馬を20点、2着以下を10点とする。京王杯2歳S組はやはり距離がネックになり【0・2・2・24】と勝ち切れていない。新潟2歳S組は勝ち馬3頭が直行ローテで参戦したが、全て13着に惨敗している。この2ステップを含めた他の重賞組は5点に割り引く。重賞以外でも前走1着馬が5勝を挙げており、該当馬を15点。重賞以外で敗れていた馬は5点とする。

 【右回り】舞台となる阪神は右回り。過去10年の勝ち馬のうち9頭は右回りで勝ち星を挙げていた。右回り未経験だった16年2番人気ダンビュライトは13着、18年1番人気グランアレグリアは3着、23年2番人気シュトラウスが10着に敗れている。右回りで勝ち星のある馬を20点、未勝利の馬を10点に割り引く。

 【4角位置】4角のポジションも勝利の鍵を握る。4番手以内の馬が7勝を挙げており、先行馬が有利。ただし、4角先頭の馬は【0・0・1・9】と苦戦。もちろん控えた馬にもチャンスあり。21年の勝ち馬ドウデュースは4角7番手から差し切った。前走で2~4番手のウイニングポジションにつけた馬に20点。5~7番手が15点。8番手以下は10点。先頭だった馬は5点とした。

 【結論】頭ひとつ抜け出したのがデイリー杯2歳Sをレコード勝ちしたアドマイヤクワッズだ。5項目のうち4項目で満点。4角位置は前走7番手からの差し切りで惜しくも15点となったが、非凡な切れ味なら差し届くシーンも十分ある。管理する友道厩舎は18年アドマイヤマーズ、21年ドウデュース、24年アドマイヤズームで当レース3勝と好相性。今年も「アドマイヤ」の勝負服で連覇に挑む。(データ班)