2025.10.26
スポニチアネックス
【アルテミスS】フィロステファニ 兄妹重賞V “出世”レース制しG1へ弾み
2歳牝馬G3「第14回アルテミスS」が25日、東京競馬場で行われ、23年皐月賞馬ソールオリエンスを兄に持つ良血フィロステファニが無敗連勝で重賞V。リスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシなど歴代勝ち馬から多くのGI馬が出ている出世レースを制し、G1制覇へ弾みをつけた。
偉大な兄に一歩近づいた。フィロステファニが2着ミツカネベネラに1馬身3/4差つける快勝。20年富士S覇者ヴァンドギャルド、23年皐月賞馬ソールオリエンスに続く兄妹重賞制覇を飾った。初コンビの川田は「いい走りでした」と称賛。「この重賞をいい内容で走れたということは、この馬にとって大きいですから、次につながると思います」と手応えを口にした。
好スタートから3番手を確保。道中は折り合いに専念した。絶好の手応えで迎えた直線。残り200メートルで逃げた白毛馬マルガを早々と捉えると、あとは独壇場。激しい2着争いを悠々と押し切った。
レースを見守った中内田師は「強い馬がいる中で上手な競馬をしてくれました。エピファネイア産駒っぽく力みがちなところがある馬ですが、我慢してくれました」とレースを回顧。続けて「新馬戦は新馬戦らしいヨーイドンの競馬でしたが、今回は逃げた馬がいいペースで運ぶ中、しっかり脚を使えました。能力がありますね」とポテンシャルを再認識した。
今後については「マイルがベスト。暮れの大きなレースを目標にすることになるかと思います」とコメント。阪神JF(12月14日)や朝日杯FS(12月21日、阪神)などのG1参戦に意欲を示した。数多くの名馬を育ててきた師に「なにより身体能力が高い。それに伴う十分な血統背景もあって、走り方がかっこいいです」と言わしめる好素材。無敗3連勝で皐月賞を制した兄の道を歩む。
フィロステファニ 父エピファネイア 母スキア(母の父モティヴェイター)23年2月7日生まれ 牝2歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績2戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金3685万7000円 馬名の由来はギリシャのサントリーニ島にある夜景が奇麗なスポット。