2026.01.03

レッドガランの中山金杯

今年もJRAの競馬は、東西の金杯で幕を開ける。今から4年前の2022年、中山金杯(GⅢ)を制したのがレッドガランだった。
当日の中山競馬場の気温は8度。快晴ではあったが、冷たい空気に包まれる中、第71回金杯は行われた。
「本当は京都金杯(この年は中京競馬場で施行)に出走させたかったのですが、賞金不足で除外対象になってしまって。仕方なく中山に回りました」
レッドガランを管理する安田隆行調教師(当時、現在は引退)は、そう振り返っていた。ちなみに同馬の父はロードカナロア。こちらも安田隆行調教師が育て上げた名馬である。
「お父さんは生粋のスピード馬でしたが、レッドガランはある程度距離ももちます。頑張ってほしいですね」
伯楽はそう続けた。
4枠8番から好スタートを決めたレッドガランは、そのまま好位の5番手を追走する。
「道中は終始、いい感じでした」
当日、手綱を取った斉藤新騎手は、レース直後にそう語っている。
向こう正面に入ると、動いて位置を押し上げる馬もいたが、斉藤騎手はそれに合わせて動くことはせず、わずかに馬順を下げて3コーナーでは7番手。しかし3~4コーナーでは内に進路を取り、コーナーリングを生かして無理なく進出していった。そして、直線に向いて外へ持ち出すと、そこから一気に加速してみせた。
「7歳馬とは思えない瞬発力を披露してくれました」
斉藤騎手は後にそう語っている。
結果、レッドガランは2分0秒1の時計で優勝。0秒1差に7頭が横並びとなった2着争いを尻目に、2馬身半差をつける完勝だった。
「ここ最近でも最も具合が良く、考えていたとおりの競馬ができました。2000メートルで楽勝できたのは大きな収穫ですし、7歳でこれだけ走れるのは本当に立派です」
斉藤騎手は笑顔でそう語った。
また、「ジョッキーが上手に乗ってくれました」と語った安田隆行調教師にとって、この勝利は区切りとなるJRA重賞通算50回目の勝利でもあった。
(撮影・文=平松さとし)