2025.11.28
レッドキングリー
変則の3日間開催となった先週の中央競馬。最終日となる24日(月)、日中の気温が18度近くまで上がった東京競馬場で、赤・白星散・袖白一本輪の勝負服が躍動した。
この日の最終12レース、芝1600メートルの1勝クラスに登場したのがレッドキングリーだ。美浦・木村哲也厩舎の栗毛の3歳牡馬に騎乗したのはクリストフ・ルメール騎手。手綱を取るのはこれが2度目で、三走前の東京スポーツ杯2歳S(GⅡ)以来となるコンビ再結成だった。
「前に乗った時は重賞でしたし、内へモタれて3着に負けてしまったけれど、パワーでは負けていないと感じました」
と、ルメール騎手は当時を振り返る。
そして今回、その印象はさらに強まったという。
「相変わらず超パワフルでした。というか休み明けでエネルギーが余っていて、前よりもパワフルでした。メンタルはまだ子どもですが、馬体はもう出来上がっていると感じました」
5月以来の半年以上ぶりの実戦。返し馬では「少し手を焼いた」と続ける。
「返し馬で掛かりました。このままだとレース前に疲れると思ったので必死に抑えました。かなり大変でした」
18頭立ての7番枠からスタート。序盤は中団で控える形となった。
「道中はなんとか我慢して走ってくれました」
そのおかげで、ジワッと進出できた。そして東京の長い直線へ。ラスト400メートルを切ったところで追い出した。
「春に乗った時のようにモタれることなく、しっかり伸びてくれました。道中で行きたがらなかった分、最後に余力がありました」
ただし、決して楽な競馬ではなかったとも語る。
「速いペースでしたし、休み明けでエネルギーがフルだった分、難しかったです」
それでも、2着に半馬身差をつけ、時計は1分32秒フラット。1番人気の支持に応える強い内容で、先頭でゴールに飛び込んだ。
「能力の高さを改めて確認できました。使われることで少しリラックスして走れるようになれば1800メートルでも大丈夫でしょう。ただ、現状ではマイルがベストかもしれません」
不安視されていたノドについては次のように続けた。
「全く気になりませんでした。距離が延びてどうかはノドよりも折り合いのほうが鍵になりそうです」
日経新春杯(GⅡ)2着のレッドレオン、桜花賞(GⅠ)へ駒を進めたレッドアステルらを兄姉に持つ良血レッドキングリー。秋初戦を快勝し、新たな章の幕開けを華やかに飾った。今後のさらなる飛躍に期待したい。
(撮影・文=平松さとし)