2026.08.26
未来を切り拓いた盛岡への夏旅、初勝利から始まる女神の伝説
昨夏、新潟でデビュー。芝のマイル戦で逃げて5着の入線、秋の府中でも3着と健闘し初勝利はすぐそこに迫っていた印象だった。しかし成長途上の小柄な馬体から発信されたSOS、暫しの休息を挟み体調を整え戦列復帰も、ここ3戦は勝利に恵まれない。出馬ラッシュの未勝利戦、自身に見合う舞台を模索する中、ラストチャンスともいえる盛岡の交流戦に選出された。舞台は小回りの芝1700m、先行できるルージュアストレアにとっては千載一遇の機会だ。迷わず積極策を指示した栗田徹調教師、さすがは盛岡のリーディングジョッキー山本聡哉騎手が最内枠を巧みに利して逃げる展開を作り出す。後続を引きつけマイペース、膨れる馬が見受けられた4コーナーもロスなく回り、ひと追いされると鋭い伸びを披露。何と強いことか、2着馬に6馬身差の圧勝で念願の初勝利を飾ってみせた。地元の雄が道中の力むところを宥め、それにピタッとはまってくれたルージュアストレアの精神的な成長も垣間見られた。歓喜の一戦も馬体重は413㎏、この勝利によるご褒美の休養期間で少しでも体を増やしてくれれば、間違いなく2勝目、3勝目と夢の続きが見えてくる。母はフランス産のイタリア重賞優勝馬、父はキタサンブラック産駒という資質の満ちた良血娘。盛岡に向かった夏の旅路で、勝利とともに得られた自信は想像以上に大きいはずだ。
ルージュアストレア
父:キタサンブラック 母:プリンセスアスタ 母父:Conford Cliffs 美浦・栗田徹厩舎
2026.08.25 盛岡9R JRA交流競走 エメラルド賞 3歳 芝1700m 山本聡哉騎手