全馬を抜き去る閃光の末脚、賢兄ライデンに続く２戦目での初勝利

やや伸び上がるようなスタートになったものの、道中は慌てず騒がず、一団の後方で横山和生騎手に宥められながらリズムを乱さないように待機。直線を迎えて外目に持ち出され、大きく進路が開けると、その名のとおり、メンバー唯一となる上がり３３秒台の“閃光”のような末脚で全馬をまとめて交わし、２戦目で嬉しい初勝利を飾った。父は第７７代の日本ダービー馬で、５歳時に天皇賞・秋を制したエイシンフラッシュ。母系はスピンスターＳなど米Ｇ１・４勝を誇る名牝Disputeを曾祖母に持つ良血で、全兄にファルコンＳ５着のオープン馬レッドライデンや今夏２勝目を挙げたレッドライトニング、半兄に準オープン馬レッドランサーが名を連ねる、東京サラブレッドクラブゆかりの信頼度に優れたファミリーだ。まだシャープに映る体つきをしており、デビュー戦の返し馬では放馬するなど心身ともに課題を残す段階ではあるが、先行馬有利の展開を物ともせずに差し切ったパフォーマンスは高い潜在能力なくして不可能な芸当。賢兄に続くべく華やかなステージを夢見て、大切に育て上げていきたい。

ルージュブリッツ
父：エイシンフラッシュ　母：ブランシェール　母父：ディープインパクト　美浦・古賀慎明厩舎
2025.10.11　東京１Ｒ ２歳未勝利　芝1600ｍ　横山和生騎手