特徴を知る鞍上の好リード、人馬の闘志に初勝利の瞬間が訪れる

スタートのタイミングがうまく合い、集中力を切らさないよう、鞍上に終始促されながら好位集団の一角を形成。３、４コーナーで砂を被るのを嫌がるなど道中の手応えは決して良く見えなかったが、初ブリンカーの効果もあって我慢が利き、直線で進路が開くやいなや外目からエンジンが点火。デビュー前から本馬を知る丸山元気騎手のステッキに応えるように残り２００ｍで先頭に躍り出ると、最後は後続に２馬身のリードをつけて待望の初勝利を飾った。父は３歳時に安田記念を勝ち、７歳時の豪州遠征でジョージライダーＳを制したリアルインパクト。母レッドオリヴィアは４歳時までに４勝を挙げ、格上挑戦となったマーメイドＳでも３番人気の支持を受けた実力馬。４代母キーフライヤーは名繁殖牝馬ダンシングキイの全妹にあたる名門牝系だ。まだまだ精神面に幼さを残すなど良化の余地が多いレッドシュトラールだけに、未勝利戦の番組終了を前に１つ勝ち星を掴めたことは大きな収穫。これからの成長と共にどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。その名のとおり、“光線” のごとく真っすぐに育ち、真一文字に駆け抜けていきたい。

レッドシュトラール
父：リアルインパクト　母：レッドオリヴィア　母父：ジャングルポケット　美浦・宮田敬介厩舎
2025.08.02　新潟２Ｒ ３歳未勝利　ダ1800ｍ　丸山元気騎手