2025.07.08

今春の鬱憤を晴らす3勝目、激戦を勝ち切り再び夢が加速する

差なくゲートを飛び出し、好位5番手の理想的なポジションへ。初めてとなる1200mの競馬でも難なくレースの流れに乗り、直線に向いて馬場の真ん中に持ち出されると、ラストは確かな末脚で激戦を制して先頭ゴール。今春の鬱憤を晴らしてくれた鮮烈な走り、重賞2戦の悪夢を完全に払拭する3勝目となった。2勝クラスの牝馬限定戦ながら、ファルコンSの3着馬、同5着馬、ファンタジーSの5着馬、そして歴戦の古馬たちがひしめく好メンバーが集ったこの一戦。デビュー2連勝、フィリーズレビューで1番人気に支持されたルージュラナキラの潜在能力をもってすれば、ここで引けを取るはずもなく、物見をするなど若さを見せながらもきっちりと勝ち切れたのは大きな収穫と言えるだろう。逃げ差し自在の脚質に加えて、スプリント戦の快勝は距離適性の守備範囲にも広がりを見せた今回。この先の心身の成長を含めて、どのようなステージで完成期を迎えられるのか、巡る想いに興奮さえ覚える。同期の桜花賞馬と並ぶアドマイヤマーズ初年度産駒の代表格として、近い未来にさらなる歓喜を届けてくれるに違いない。

ルージュラナキラ
父:アドマイヤマーズ 母:レッドアネラ 母父:カジノドライヴ 美浦・加藤征弘厩舎
2025.07.06 函館9R 立待岬特別 芝1200m 横山武史騎手