2025.06.09
逆襲に燃える強固な絆、菊の大輪へ大きな一歩を踏みだした

今回はゲートを無難にまとめ、道中は巧くなだめて好位3番手のインを追走。直線残り400mを過ぎ先行2頭の間を割るように追い出されると、瞬時に反応を示して先頭へ。ラストは後続に5馬身差をつける圧倒的なパフォーマンスで単勝1.5倍の断然人気に応えてみせた。前走の青葉賞では僅差の4着に敗れ、惜しくもダービー切符を逃したレッドバンデだが、その悔しさをバネに自己条件からの再スタートで能力の違いを猛アピール。逆襲に燃える強固な絆が、秋のクラシック最終章に向けて大きな一歩を踏み出した。父キズナは語るに及ばぬ2013年の日本ダービー馬。一方、母フィオドラは2014年の独オークス馬で、ドイツにルーツを持つ底力と成長力に富んだ重厚さを誇る牝系の出身。すなわち距離延長やスタミナ比べは願ってもない好条件となりそうで、何としても菊花賞の舞台に立たせたい素質馬だ。この夏の最大の上がり馬となるべく、余勢を駆ってさらに勝ち星を積み重ね、想像を遥かに超える栄光のステージへと駆け上って欲しい。
レッドバンデ
父:キズナ 母:フィオドラ 母父:Lord of England 美浦・大竹正博厩舎
2025.06.07 東京9R 稲城特別 芝2400m 佐々木大輔騎手