2025.05.19

早期の決断が非凡な才能を鼓舞、2勝目も圧巻のワンサイドゲーム

枠入りに少々手間取ったもののスムーズにゲートを飛び出し、スピードの違いを見せてすぐさま2番手へ。所々に大きく水が浮くほどの不良馬場にも気を取られることなく、楽な手応えのまま先頭に並びかけて直線を迎えると、最後は軽く仕掛けられただけで後続を7馬身も突き放すワンサイド。昨夏の初勝利時と同様の圧勝劇で2勝目をマークした。まだまだ気性面に課題を残しているとはいえ、レッドアレグロの脚力や心肺機能の高さは、その鮮やかな勝ちっぷりそのもの。3歳9月の段階で去勢を決断した厩舎陣営の思惑も奏功し始め、術後から月日が経過しホルモンバランスが整ってくるにつれて少しずつ心身がフィットしてきたようだ。ステルヴィオ、イクイノックス、レガレイラ、チェルヴィニア、コスタノヴァ、そしてヘデントールと毎年のようにG1の舞台で輝き続ける木村哲也厩舎の管理馬たち。今後もその優秀なチームの下で帝王学を学び、非凡なポテンシャルを存分に発揮することで、偉大な先輩たちの栄光に近づいていきたい。

レッドアレグロ
父:ロードカナロア 母:スキャットレディビーダンシング 母父:Scat Daddy 美浦・木村哲也厩舎
2025.05.17 東京8R 4歳以上1勝クラス ダ1600m C.ルメール騎手