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2026.09.15

スポニチアネックス

【米ジョッキークラブゴールドC】フォーエバーヤング 心身とも完成形「能力を見せつけたい」

 JRAが馬券を発売する米G1「ジョッキークラブゴールドC」(18日=日本時間19日午前5時14分発走、ベルモントパーク)に、フォーエバーヤング(牡5=矢作)が出走する。実力馬が続々と回避したことにより、7頭立ての少頭数。連覇に挑むBCクラシック(10月31日、キーンランド)に向けても、落とせない前哨戦だ。日本調教馬初の海外G1・4勝目を目指して、注目の秋初戦を迎える。

調教を終えリラックスムードで草をはむフォーエバーヤングと渋田助手(C)The New York Racing Association

 23年秋にスタートさせた競走馬生活の集大成へ――。年内引退が決まっているフォーエバーヤングにとって最後の秋の戦いが始まる。昨秋は日本調教馬として、初めてBCクラシックを制した。00&01年に連覇したティズナウ以来、2頭目の快挙を目指し、4度目の渡米。週末のレースに向け、ベルモントパーク競馬場で順調に調整を進めている。

 24年ケンタッキーダービー(3着)から始まった米国遠征。今秋もダートの本場に戻ってきた。連覇が懸かる大一番を前に選んだステップレースは昨年の米国年度代表馬ソヴリンティなど有力馬が回避し、7頭立て。メンバー的にも落とせない一戦となった。前年のBCクラシック覇者が当レースを勝てば、08年カーリン以来となる。調整役を務める荒木助手は「馬に走りたい気持ちがあって、自分の能力を見せつけたいと思っているんでしょうね」と自信を持って送り出す。

 今年初戦のサウジCは史上初となる連覇を達成し、続くドバイワールドCも2着に奮闘した。夏場は函館競馬場に入って調整し、栗東へ帰厩。出国前の国内最終追いでも圧巻のパフォーマンスを見せた。同助手は「検疫に入った時に、これから競馬へ行くということが分かったのか、勝手に状態が上がっていきました」と充実ぶりに目を細める。

 5歳秋を迎えて心身ともに完成形だ。「函館での追い切りを見ていてもバランスが良く、走り方も成長。完成してきた印象を持ちました」とパワーアップに目を細める。「出発前の馬体重は560キロ台。相変わらず、いい体つきです。昔できなかったことが何でもできるようになっていますし、馬に経験値が備わっている分、調整もしやすいですね」と好調ぶりを伝えた。

 現役生活も残りわずか。秋初戦に向けて、チーム一丸で万全の態勢を整えてきた。日本時間の15日には主戦の坂井を背に最終追い切りを行う予定。荒木助手は「この馬に携わることができて感動しています。ヤング自身もまだやれると思っているでしょう。僕もこの馬の走りをまだまだ見ていたい。ファンの方々にも、そう思っていただけるレースをお見せできるように頑張ります」と力強く結んだ。勝てば日本調教馬で史上初となる海外G1・4勝目。数々の歴史を塗り替えた世界の“YAHAGI”の挑戦が始まる。

 ≪計3勝トップタイ≫フォーエバーヤングは海外G1を7戦し、25&26年サウジC連覇、25年BCクラシックの計3勝。日本調教馬の海外G1勝利数はエイシンプレストン、モーリス、ラヴズオンリーユーと並んでトップタイ。また、JRA所属馬が米G1を勝てば今年のチャーチルダウンズS(テーオーエルビス)に続く6勝目となる。

 ▽ジョッキークラブゴールドC 創設は1919年で、凱旋門賞より1年早い。当初は「ジョッキークラブステークス」の名称でベルモントパーク競馬場のダート2400メートルを舞台とし、1990年から現在の2000メートル戦に定着した。創設当初からニューヨーク秋開催におけるメインレースに位置づけられていたが、1984年にブリーダーズカップが立ち上げられると、その前哨戦へと様変わり。歴代の勝ち馬にはシガー、カーリンなどがいる。21年から25年までは番組再編や競馬場の改装工事により、サラトガ競馬場が代替地となっていた。

 ▽ベルモントパーク競馬場 米国ニューヨーク州エルモントにある競馬場。クラシック3冠最終戦のベルモントSをはじめ、多くのG1競走が行われる。1905年に開場。コースは楕円(だえん)形で内側に芝コース、外側にダートコースがある。ダートコースは1周2400メートル(左回り)。23年7月の開催を最後に改修工事に入り、総工費約5億5000万ドル(約870億円)をかけてリニューアル。スタンド、パドックの施設のほか、芝コースの内側に1周1600メートルのオールウェザー(タペタ)コースが新設され、18日がオープン日となる。来年のBC開催は22年ぶりに同競馬場で行われることが決定。