2026.08.28
スポニチアネックス
ミシェル騎手 旦那さんより大好き!? 1年8カ月ぶり参戦の日本に「恋に落ちてしまったのや」
フランス出身の女性騎手ミカエル・ミシェル(31)がJRA短期騎手免許(29日~10月12日)を取得し、今週29、30日の新潟競馬では8頭に騎乗する。24年12月以来1年8カ月ぶりのJRA参戦。「日本に恋をしました」と告白した“美しすぎる女性騎手”の恋路は…。
恋は決闘である。もし右を見たり左を見たりしていたら敗北である…。フランスのノーベル賞作家ロマン・ロランの名言をかみしめるように、フランスの美しすぎる女性騎手は脇目も振らずに来日した。「私が毎年のように日本に来るのはお金(レース賞金)が目当てじゃない」。美浦トレセンで調教騎乗を終えたミシェルは報道陣のインタビューにこう答えた。「日本に恋してしまったから」。目の前の相手に恋を告白するように、うつむきながら言葉を絞り出す。
「フォール・イン・ラブ!旦那さんも嫉妬するほど日本が気に入って、恋に落ちてしまったのや」。通訳のロバート・スコット氏(タレント)が、エージェントを務める夫のフレデリックさんをチラリと見ながら大阪弁で説明を加えた。
「日本の競馬場の美しい馬場、素晴らしい施設、日本の優れた馬たち、優しい人々…全て大好き。日本を離れている間は寂しかったけど、また戻ってこられて最高にうれしい」。19年夏のワールドオールスタージョッキーズ(札幌)で初来日して一目ボレしたという。JRA短期免許の取得要件を満たす実績がなかったため地方競馬の短期免許を取り、20、24、25年は公営・川崎所属で騎乗した。日本に移住するためトライしたJRA騎手免許試験も22年から昨年まで4年連続で不合格。それでも、恋する国を諦められなかった。5月に南アフリカ(デイリーニューズ2000)でG1初制覇を飾って、JRA短期免許の取得要件をクリア。「おめでとう!またJRAで騎乗できるね」。知り合いからのLINEを読んでいるうちにスマホの画面に涙がこぼれ落ちたという。
「今年、南アフリカで騎乗を続けて腕が上がったと自負しています。日本の皆さんに喜んでもらえるように乗ります」と抱負を語るミシェルは今週の新潟で8鞍に騎乗。日曜5Rのソルティアーラを依頼した身元引受人の西田師が「たくさん乗れるようにオーナーや厩舎の人たちとのパイプをつくる必要がある。その手助けもしたい」と語れば、次週の紫苑S(9月6日、中山)でアストリルの騎乗を依頼した鈴木慎師は「日本に憧れて一生懸命。その熱意を買いたい」と言う。
東京都墨田区内のアパートを借り、夫の運転する車で茨城県の美浦トレセンに通う毎日。「休日には木々に囲まれたお寺や神社を巡るのが楽しみ。浅草寺とか明治神宮とか…。癒やされて、次の戦いにフレッシュな気持ちで臨める」。恋は決闘である。脇目も振らずに恋する日本の競馬を真っすぐ見つめるフランスの美しすぎる女性騎手。決闘の後に待っているのは勝利のほほ笑みか。
≪通訳兼ボディーガード≫ミシェルの通訳を務めるのは関西で活動するタレントのロバート・スコット氏(57)。米国出身のスコット氏は「ミカエルとは以前からの知り合いなのでひと肌脱ぐことになりました。通訳とともに、この体を生かしてボディーガードも務めますよ」と笑顔で大柄な体を揺すっていた。
◇ミカエル・ミシェル 1995年7月15日生まれ、フランス南部イエール出身の31歳。10歳で乗馬クラブに通い始める。14年、同国で騎手免許取得。19年ワールドオールスタージョッキーズ(札幌)で初来日。第3戦(スワーヴアラミス騎乗)でJRA初勝利を飾った。JRA通算6戦1勝、地方競馬通算673戦57勝。今季は南アフリカで509戦47勝(リーディング20位)。1メートル58、48キロ。今回の契約馬主は吉田照哉氏。