2026.03.25

スポニチアネックス

【高松宮記念】“玲奈ちゃん”と極上ペアポルックス 前年最下位から逆襲へ

 前哨戦オーシャンSを4角12番手からの電撃イン差しで制したペアポルックス。梅田師は「全てがうまくいった」と認めつつも、「それでも力がないと抜けてこられない。まぐれではない」。7番人気の伏兵扱いながら、G1馬2頭を撃破した差し脚を高く評価する。休み明けを叩いて状態はさらに上昇しているといい、「玲奈ちゃんがいろいろ勉強しながらやってくれている」と目を細める。

前原助手を背に坂路を駆け上がるペアポルックス(撮影・亀井 直樹) 

 “玲奈ちゃん”とは元騎手の前原玲奈助手。昨年、調教を専門に行う攻め専から持ち乗り助手に立場を変え、スプリンターズS(13着)から同馬を担当している。前原助手は「騎手時代に貴重な経験をさせてもらって、攻め専でも(レッツゴー)ドンキやファンタジスト、(ショウナン)マイティに携わらせてもらって、勉強させてもらった」と振り返り、「今は毎日が凄く楽しい。担当するまでは、この子がこんなにかわいいなんて知らなかった」と新たなやりがいをかみしめる。

 担当3戦目で重賞タイトルをつかみ、再びG1の大舞台へ。「体の使い方にさらに迫力が出てきた。去年のこの時期はまだトモのバランスに左右差があって(左回りの)中京では厳しいと思っていたが、今は気にならなくなっている」と18着に敗れた1年前との違いを口にする。

 JRA・G1で前年最下位からの逆襲Vとなれば、グレード制導入の84年以降では初となる。「担当して最初がいきなりG1だったので、今回も構えることなく。挑戦者として臨みたい」。日に日に絆を深めるペアが、春の尾張で再び波乱を呼ぶ。