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2026.02.11

スポニチアネックス

【追憶の京都記念】00年テイエムオペラオー 6戦ぶりに勝った!伝説の連勝ロードがここから始まった

 1月11日の京都1Rで落馬した和田竜二騎手が調教師へと転身する3月を待たず、騎手を引退することとなった。

00年京都記念を制したテイエムオペラオー。右は2着ナリタトップロード

 複数個所の骨折や、じん帯の損傷も見つかったということで、この決断は仕方ない。最終騎乗を万感の思いで見る、というファンの思いはかなわなかったが、直線で懸命に馬を鼓舞する姿は目に焼き付いている。JRA通算1534勝。お疲れ様でした、と言いたい。

 和田竜騎手のベストパートナーといえば、やはりテイエムオペラオーだろう。今週は京都記念が行われるので、同馬が勝った00年の一戦を振り返りたい。

 3歳春に皐月賞を制したテイエムオペラオーだったが、その後は5戦して3、3、2、2、3着。タイトルを積み重ねることができずに4歳を迎えた。

 この頃、主戦はこんな言葉を漏らした。「しっかり乗らないとリストラされてしまう」。師匠の岩元市三師、竹園正繼オーナーともに“和田で勝つ”ことにこだわっていることは理解していたが、その辛抱にも限界はあるだろう。やはり、ここは白星が欲しいと思っていた。

 単勝1.9倍の1番人気。しっかりとスタートを決めた。だが、馬のリズムを守って11頭立ての7番手付近。トキオアクセルがゆったりと逃げ、ステイゴールドが5番手。ナリタトップロードは同期テイエムオペラオーをマークする形の8番手だった。

 ナリタトップロードが坂の下りで上昇する。ステイ、オペラオー、トップロードの人気3頭の間隔がギュッと凝縮した。

 残り250メートル付近で先頭に立ちかけたステイゴールド。そこをテイエムオペラオーが力強くかわした。ナリタトップロードも外から迫る。並んだか。だが、テイエムオペラオーが残り100メートルでグッと前に出て首差、ナリタトップロードを退けた。ステイゴールドは3着。人気3頭の決着だった。

 和田はホッとした表情を浮かべ、白い歯を見せた。「(ナリタトップロードに)頭くらい出られたけど馬がひるまなかった。坂を下り切ってハミが掛かってからは、これまでで一番の手応えでしたよ」

 ひとしきり勝利の喜びを語った後、和田は実は…という感じでこう話した。「返し馬の感じがもうひとつだった。体も重め(前走比4キロ増)だったように思う」。地力でねじ伏せたように見えたが、決して万全の体調ではなかったのだ。

 この皐月賞以来、6戦ぶりの勝利をきっかけにテイエムオペラオーは伝説的な連勝街道に突入する。阪神大賞典、天皇賞・春、宝塚記念、京都大賞典、ジャパンC、有馬記念。結局、この4歳時はG1・5勝を含む、土つかずの重賞8連勝をマークした。お立ち台での「シャー!」のかけ声が思い出される。

 和田竜騎手が現役最終戦を勝って「シャー!」を聞くという、こちら側の勝手な希望はかなわなかったが、調教師として大舞台を制し、「シャー!」を見せてほしい。その舞台は…テイエムオペラオーが獲れなかったダービーがふさわしいだろう。