2026.01.07
スポニチアネックス
フォーエバーヤング快挙!27年ぶり6頭目のJRA賞トリプル受賞 最優秀ダートホースが初の年度代表馬
日本が誇るダート王に、また新たな勲章が加わった。2025年度JRA賞受賞馬選考委員会が6日、東京都港区のJRA本部で開かれ、各賞が決定。年度代表馬はサウジC、BCクラシックを制したフォーエバーヤングが受賞した。投票総数248票のうち226票を獲得し、得票率は91.1%。最優秀ダートホースの年度代表馬選出は史上初で最優秀4歳以上牡馬を合わせ、98年タイキシャトル以来27年ぶり6頭目のトリプル受賞となった。また、秋の褒章で黄綬褒章を受章した横山典弘(57)とジャパンCで20年ぶり外国馬Vを成し遂げたフランスのカランダガンが特別賞を受賞。授賞式は26日に都内のホテルで行われる。
JRAの競馬場で出走機会はなくても多くの記者、放送関係者が、その走りを評価し、票を投じた。フォーエバーヤングが投票総数248票のうち226票を集め、最優秀ダートホースとして初の年度代表馬に選出。JRA不出走での受賞は99年エルコンドルパサー以来となった。知らせを受けた矢作師は「このたびは栄誉ある賞を頂き、大変光栄に思います」と第一声。「JRAでの出走がない中で、このような賞を頂けたことは彼が成し遂げたことの証明だと思いますので大変うれしく思っています」と感謝し、喜びをかみしめた。
昨年サウジCは香港の雄ロマンチックウォリアーと歴史に残る名勝負を繰り広げ、首差で勝利。そこから転戦したドバイでは矢作師をはじめ、厩舎スタッフらが悔しい思いもした。ドバイワールドCはイレ込みが影響し、発走までに体力を消耗。本来の走りができず、3着に敗れた。帰国後は秋に備え、日本テレビ盃でV発進。その後、米国に渡り、BCクラシックで日本調教馬初勝利の偉業を成し遂げた。チャンスがあると判断すれば海を渡り、積極的にチャレンジするのが矢作厩舎のスタイル。たとえ結果が出なくても積み重ねた経験が糧となり、それはこの馬自身の戦歴にも表れている。「厩舎として続けてきた挑戦が評価されたこともうれしいです。今後も、この賞に恥じない成績を残していけるよう精いっぱい努力いたします」と気持ちを新たにした。
昨年の獲得賞金は23億円を超え、トータル29億9350万4900円で日本調教馬の歴代トップ。今年も昨年同様、サウジC(2月14日、キングアブドゥルアジーズ)で始動し、ドバイワールドC(3月28日、メイダン)へ。連覇、そして雪辱を期すシーズンが幕を開ける。
≪4日に栗東帰厩 サウジCで始動≫昨秋の米遠征から帰国後、検疫と放牧を挟んだフォーエバーヤングは全休日の6日、自厩舎の馬房で静養した。4日に栗東近郊のノーザンファームしがらきから帰厩し、調教初日の5日は坂路を駆け上がって4F64秒7~1F15秒4。渋田助手は「バネの利いた走りで、さらにパワーアップしていると感じました。完成してきましたね」と充実ぶりに目を細める。今年もサウジCで始動し、連覇を目指す。「ファンの皆さんがいて競馬が成り立っているので、いい結果を残したい。そして(毎レース)無事に戻ってきてほしい」と5歳のシーズンを迎え、気持ちを新たにしていた。
◆フォーエバーヤング 父リアルスティール 母フォエヴァーダーリング(母の父コングラッツ)牡5歳 藤田晋氏 栗東・矢作 坂井 ノーザンファーム 4戦3勝 23億7024万2900円(サウジC、BCクラシック)
▼坂井 フォーエバーヤングが年度代表馬に選ばれたこと、そしてその背中に居続けられたことは騎手として非常にうれしく、誇りに思います。藤田オーナー、矢作先生、厩舎スタッフ、牧場関係者、全ての方に感謝したいです。
▼藤田晋氏 オーナーとして年度代表馬を受賞する日が来るとは夢にも思っていませんでした。選んでいただき、ありがとうございます。たくさんの人の尽力のおかげで、私は何もしていませんが今後、フォーエバーヤングに恥じない馬主でありたいと思います。
▽JRA賞 1987年からJRA主催で各部門と年度代表馬を全国の競馬記者クラブ11団体に所属する記者(クラブ歴3年以上、資格保有後3年以内の会友含む)248人の投票で決定。地方馬や、08年度からは外国調教馬も選考対象となり、3分の1以上の票を得た1位馬が受賞。54年の創設当初は啓衆社(専門紙ケイシュウニュースの前身)、72~86年は月刊誌「優駿」が選定。