【ばんえい競馬　ばんえいダービー】キョウエイエース　ラスト1冠手中　発売額は新記録ラッシュ

　ばんえい競馬の「第54回ばんえいダービー」（BG1、200メートル、10頭立て）は30日、帯広競馬の11Rで行われ、2番人気のキョウエイエース（牡＝村上慎、父キタノリュウキ）が3番人気スターイチバン、1番人気スーパーシンとのゴール前接戦をモノにして1着。3歳3冠のラスト1冠をゲットした。

　管理する村上慎一師（54）が「このレースを目標にしてきたので、うれしいです。雨が降ったことで馬場が軽くなり、他の馬に逃げられてしまうことを心配しましたが、障害を下りてからのしぶとさがこの馬の良いところで、道中で十分にためることができていたため、接戦でしたが心配なく見ていました」と語れば、騎手の島津新（35）は「勝つことができて本当に感謝しています。ありがとうございます。思っていたより息が入ったことで障害をうまく越えることができたので、粘り強さをゴール前でしっかり発揮してくれました。ゴール前は最後まで分からなかったですが、本当に馬が頑張ってくれました」と相棒をねぎらった。

　なお、この日は発売額が9億4617万9600円で昨年12月30日の8億7127万3600円を更新する初の9億円超えとなった。

　また、ばんえいダービーの発売額2億3277万8100円も昨年の2億134万5300円を上回り、ばんえい競馬の1レース単体発売額史上最高額を更新した。

　さらに第19回開催（21～23日、28～30日）の合計発売額は33億6283万1700円となり、昨年度第19回開催（12月21～23日、28～30日）の33億5981万4600円を超える1開催当たりのばんえい競馬史上最高額を塗り替えた。