2025.12.26
スポニチアネックス
【ホープフルS】メイショウハチコウからメイショウタバルへ 天国のオーナーへささげるVバトン
東西ルーキー記者によるホープフルS連載「Hope Step Jump」の第5回は栗東取材班の入矢美奈が担当する。キャリア1戦で挑むメイショウハチコウは有馬記念に出走するメイショウタバルのいとこにあたる血統。天国のオーナーへささげるVバトンをつなぐか。入矢、菊地の最終結論は27日の紙面でお届けする。
各陣営の話を聞き、携わる馬へのドラマがそれぞれにあることを改めて実感。出走馬が確定した今日の連載は「メイショウ」がつなぐバトンに注目したい。メイショウハチコウは8月29日に死去した馬主・松本好雄さんから息子の好隆氏に名義変更される直前の新馬戦(9月13日)を制した。
キャリア1戦でのG1挑戦となるが、舞台は新馬戦と同じ中山芝2000メートル。初戦は3番手を追走し、直線で先に抜け出したロミオを差し切る根性を見せた。当時、牧浦師は「緩さと幼さが残る」と慎重な口ぶりだったが、非凡な素質を証明。キャリアの浅い2歳馬同士の争いで、長距離輸送やコース経験のアドバンテージは大きな強みになる。
デビューVから3カ月少々。中間の動きから短期間でも確実に成長を感じさせる。指揮官は「(成長)途上でも動けているので、やっぱりいい素材を持っていますよね」とポテンシャルを高く評価。ホープフルS翌日に行われる有馬記念で注目を集めるメイショウタバルとは、いとこにあたる血統。連日G1が続く中山でまずはハチコウが勝利し、タバルにVバトンをつなぐ。そんなドラマチックな結末も夢ではないはずだ。