2025.12.15
スポニチアネックス
【カペラS】テーオーエルビス 重賞初挑戦V 夢広がる圧勝 来年はサウジ遠征視野に
JRA唯一のダート1200メートル重賞「第18回カペラS」が14日、中山競馬場で行われた。1番人気テーオーエルビスが重賞初挑戦Vを飾り、ヴォラティル産駒はJRA重賞初出走で初勝利。2着ヤマニンチェルキ、3着エコロアゼルで3歳馬が上位を独占した。
来たるべき午(うま)年の飛躍を告げる3歳馬テーオーエルビスの圧勝だった。2着ヤマニンチェルキに5馬身差。勝ち時計1分8秒6は、ハコダテブショウのコースレコードに0秒2差迫る好時計。鮫島駿は「強いのひと言。しっかり切れてくれるし、馬群でもひるまずに競馬をしてくれる。レースのうまさが備わってきた」と愛馬を称えた。
高柳大厩舎には勝負服が同じ砂王者テーオーケインズが所属していた。指揮官は「プラス体重(16キロ)は成長分。今のところ、この距離が合います。オーナー(小笹公也氏)も期待している馬。サウジは考えています」と優先出走権を獲得した来年のリヤドダートスプリント(2月14日、G2、ダート1200メートル)を見据えた。鞍上も「ダート短距離のトップクラスの一頭だと思います。ダートの短距離G1は国内にないし、いろんなところにチャレンジしていける馬。可能性を感じます」と海外への野望を抱いた。
テーオーエルビス 父ヴォラティル 母ストップショッピングデビー(母の父カーリン)22年2月14日生まれ 牡3歳 栗東・高柳大厩舎所属 馬主・小笹公也氏 生産者・米国Jeff Prunzik&Melissa Prunzik 戦績8戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金9439万7000円 馬名の意味は冠名+人名。