2025.07.29
スポニチアネックス
【新潟新馬戦】超良血プロメサアルムンド“約束”された名馬の道へ 国枝師「新潟外回り絶対合う」
期待の超良血がベールを脱ぐ。注目2歳馬を紹介する「Road to 2026」。今週の目玉は8月3日の新潟4R(芝1600メートル)でデビューする名牝アーモンドアイの2番子プロメサアルムンド(牡=国枝、父モーリス)だ。しっかり筋肉がついた好馬体で、調教でも完成度の高い走りを披露。数々の名馬がデビューした舞台で飛躍への第一歩を踏み出す。中京の注目は好調・斉藤崇厩舎が送り出すエルナト(牡=父レイデオロ)。札幌ではレッドスティンガー(牡=矢嶋、父レッドファルクス)が軽快な動きを見せている。

良血だからといって必ずしも出世するわけではない。それでも、この馬は間違いなく走る。そう言い切れるような雰囲気をプロメサアルムンドはまとっている。G1・9勝の歴史的名牝アーモンドアイのしなやかさと、国内外でG1・6勝を挙げ「アジアの帝王」と呼ばれたモーリスの力強さ。この2つを兼ね備えた夢の15冠ベビー。数々の名馬を育てた国枝師も「スラッとして跳びも大きい。トータルで点数は高い」と目を輝かせるほどの好素材だ。
5月15日に初入厩し、23日にゲート試験を合格。その後はノーザンファーム天栄に放牧に出され、体の成長を促された。今月9日に再入厩し13日には早速、坂路で15秒3→14秒3→13秒4→12秒5の加速ラップと素質の片りんを披露。Wコースの1週前追いでは軽快なフットワークでラスト1F11秒4と鋭く伸び、格上のロクシアス(4歳1勝クラス)にあっさり先着した。トレーナーは「動きとしては十分。取り立てて大きな問題はない。落ち着きもあるよ」とジャッジ。最終追いには本番で騎乗するルメールが駆け付け、感触を確かめる予定だ。
半兄アロンズロッド(父エピファネイア)は秋の東京デビューだったが、弟は母と同じ夏の新潟開催4日目で初陣を迎える。舞台は母より1F長い芝1600メートル。夏の新潟マイル戦といえば3冠馬オルフェーヴル、レーティング世界一に輝いたジャスタウェイ、G1・4勝ラッキーライラック、3冠牝馬リバティアイランドもデビュー戦を飾った名馬への登竜門だ。JRA通算1107勝の名伯楽は「距離はマイル以上あってもいいけど、新潟外回りは絶対に合う」とコース適性に自信をのぞかせる。馬名の意味はスペイン語で「世界への約束」。海を渡った駿馬たちと同じ舞台で、グローバルな活躍を誓えるほどのパフォーマンスを見せる。