2026.03.26
レッドモンレーヴ、高松宮記念へ
今週末、中京競馬場で高松宮記念(GⅠ)が行われる。
フェブラリーSに続くJRA今年2レース目のGⅠであり、春のGⅠシーズンの幕開けを告げる一戦だ。この芝1200メートルのスピード王決定戦にエントリーしているのがレッドモンレーヴだ。
今年7歳を迎える牡馬で、美浦・蛯名正義調教師が管理。かつては藤沢和雄厩舎に所属していたが、同調教師の引退に伴い、開業した蛯名厩舎へ転厩した。いわば、厩舎創設期を支える功労馬の一頭だ。
「年齢を感じさせないほど元気です」
1週前追い切りを見届けた蛯名調教師は、動きを確認し、そう語るとさらに続けた。
「1週前は終い重点の内容でしたが、いい動きを見せてくれました。順調そのものです」
前走は2月10日の東京新聞杯(GⅢ)。16頭立ての8着に敗れたものの、上がり32秒台の末脚を繰り出し、勝ち馬から0秒3差まで追い上げた。
「前走はプラス8キロでの出走でしたが、帰厩時はさらに余裕がありました。一度使われていますし、気温も上がってきています。今回は中京への輸送もありますから、もう少し絞れてくるはずです」
これまで主に1600メートル戦を使われてきたが、今回は2025年3月のオーシャンS(GⅢ)以来、2度目となる1200メートル戦に臨む。当時は7着だったが、再びスプリント戦に矛先を向けた理由をこう説明する。
「調教を積んでもなかなか体重が絞れず、体つきもスプリンターらしくなってきました。この距離なら集中力も続きやすいので、改めて挑戦させることにしました」
「集中力が続く」という点については、次のように補足する。
「レースを重ねるごとに、やや根気を欠くような走りになっていました。ただ、いろいろ試行錯誤を重ねる中で、少しずつ最後まで頑張れるようになってきています。これまでは馬に任せる面もありましたが、最近は人が主導する形に変えたことで、ここ数戦は我慢も利くようになってきました。新たな一面を引き出せればという期待も込めて、1200メートルに挑戦します」
スピード面への対応について問われると、
「4コーナーで前を射程圏に入れられるようなイメージで調教しています。動きを見る限り、対応できそうです」
と前向きな見解を示した。
なお、前走で着用したブリンカーは中間の調教では使用していないが、効果をより高める狙いから、本番では装着する予定だという。
父は短距離王国香港で香港スプリント(GⅠ)を連覇した名スプリンター、ロードカナロア。この距離で新たな持ち味を発揮する姿に期待したい。
(撮影・文=平松さとし)