父の芦毛伝説を継承へ、北都で人気に応える初勝利

逃げたデビュー戦とは異なり、互角のスタートから３、４番手のポケットで虎視眈々。直線を迎えて先行勢の間を割るようにして進出、残り２００ｍを切ってたちまち先頭へ。ラストまで後続を寄せつけることなく颯爽と駆け抜け、１番人気に応える嬉しい初勝利を２戦目で飾った。父は当クラブの所属馬としてスプリンターズＳ連覇の偉業を果たし、２０１７年の最優秀短距離馬に輝いたレッドファルクス。母系には惜しくも現役を退くことになったが、４勝を挙げオープンクラスでも好走した半兄レッドゲイル。叔父にスプリングＳ２着、小倉記念３着のアウトライアーズ。堅実にして活力豊かなファミリーの出身で、輝く未来の軌跡は彼方まで続きそうだ。まだ２歳の夏だけに、装鞍所で煩くしたり、レースで抜け出してからフワッとしたりと、若さが目立つのはご愛嬌。好位で折り合って最後で弾けるお手本のようなその走りは、レッドスティンガーの生まれ持ったセンスの良さに他ならない。その名のとおり、難敵にも怯むことなく立ち向かい、“痛烈な一撃”をお見舞いして栄光のステージへと向かいたい。半妹・マレーナの２４（父ウィルテイクチャージ）は現在募集中。勝ち方を知る兄姉にこちらも追随できるはずだ。

レッドスティンガー
父：レッドファルクス　母：マレーナ　母父：ダイワメジャー　美浦・矢嶋大樹厩舎
2025.08.24　札幌２Ｒ ２歳未勝利　芝1500ｍ　横山武史騎手