成長を実感できた素質馬に春到来、初勝利は先頭を譲らぬ逃走劇

調教でも手をかけてきた中井騎手がスタートを決めると、迷うことなく先頭に立って行く積極策。ほどよいペースを刻んでの逃げを打ち、後続に脚を使わせ直線を迎えると、内から迫りくる馬をハナ差凌ぎ切って先頭でゴール板を通過。昨夏の札幌デビュー、待望の初勝利は春の福島の舞台となった。休み明けに加えて、まだ脚元に疲れが溜まりやすく、口向きや手前替えといったコントロール面にも不安を残している段階。ゆえに最後は際どく詰め寄られる格好となったが、初戦でミッキーマドンナの２着、２戦目では弥生賞を制したファウストラーゼンと鎬を削るなど潜在能力は高く、ここは負けられない一戦でもあった。父はディープインパクトの海外における代表産駒の一頭で、無敗のまま英２０００ギニーを制したSaxon Warrior。母は現役時に北米の芝重賞で４勝を挙げたエリーシエズワールドと血統面での妙味も十分。チャンピオントレーナー中内田充正調教師の指揮のもと、勝利に結びついた成長を実感しつつ、さらなる課題をクリアし、その名のごとく「ひときわ明るく輝く星」のような存在へと昇華していきたい。

レッドシュテルン
父：Saxon Warrior　母：エリーシエズワールド　母父：Champs Elysees　栗東・中内田充正厩舎
2025.04.19　福島５Ｒ ３歳未勝利　芝1800ｍ　中井裕二騎手