ジャンプ界に新星誕生の予感、非凡なセンスで入障初戦を飾る

入障初戦だけあって序盤の集中力や踏み切りのタイミングにややスムーズさを欠いたものの、バンケットを通過したあたりから３番手のインにつけてレースぶりが安定。先行する２頭を楽な手応えで射程圏に入れてうまく立ち回ると、最終障害を問題なく飛越してラストスパート。残り１００ｍで並ぶ間もなくとらえて最後は３馬身突き放し、見事に障害デビュー戦を勝利で飾った。平地の準オープン馬として先月中旬の調教に障害練習を取り入れたところ、その非凡なハードルセンスを買われて小牧加矢太騎手から障害転向のオファーがあったほどの逸材。実際に障害試験でも９４秒を切る破格の時計をマークするなど、障害馬レッドバロッサにかける期待は大きく、このたびの一発回答も狙いどおりの結果と言えるだろう。新天地においてこの上ないスタートを切ることに成功したジャンプ界の新星。輝かしい未来に向けて大いなる飛躍を果たしたい。

レッドバロッサ
父：ドレフォン　母：モスカートローザ　母父：ディープインパクト　栗東・音無秀孝厩舎
2024.04.14　福島４Ｒ 障害４歳以上未勝利　芝2750ｍ　小牧加矢太騎手