2026.11.04
スポニチアネックス
【金沢競馬 JBCクラシック】“遅咲きの大器”アウトレンジ Jpn1初制覇
地方競馬の祭典「JBC競走」が3日、金沢競馬場と門別競馬場で行われた。金沢9RのJpn1「第26回JBCクラシック」(ダート2100メートル)は松山弘平(36)騎乗の1番人気アウトレンジ(牡6=大久保)が後続に4馬身差をつけて優勝した。
JBC結びの一番で松山に笑顔の花が咲いた。Jpn1初制覇とは思えない圧勝劇を演じたアウトレンジの馬上で手を挙げて、金沢大観衆の喝采に応える。「今日はレディスクラシック(テンカジョウ4着)、スプリント(マテンロウコマンド7着)と結果を出せなくて凄く悔しい思いをしていた。アウトレンジが最後にプレゼントしてくれた」。松山らしくパートナーを立てて喜びをかみしめた。
先行勢を行かせて4番手。道中から手応えが抜群だった。持ったまま最終4角で先頭に並びかけると、直線は独壇場。「長く脚を使える馬なのでスムーズなレースを、と考えていた。追ってからは本当に強くて、いい脚で伸びてくれた」。構想通りの競馬を遂行した松山は充実感をにじませた。
前哨戦に同舞台の白山大賞典(3着)を選択した陣営の執念も実った。松山が「前走乗った時に金沢はこなせると思った」と戦前の手応えを明かせば、大久保師も「いつものアウトレンジのパターンで、休み明けはズブさがあって2回目以降に上げてくる。同じ距離と場所のレースを使ったローテも、競馬の内容も思っていた通りになった」としてやったりだ。
25&26年帝王賞の2着など手が届きそうで届かなかった頂点。トレーナーは「ほっとしている。ようやくタイトルを獲れて良かった」と胸をなで下ろした上で「(次走は)東京大賞典(12月29日、大井)になると思う。来年で7歳だがパフォーマンスが落ちる感じがない。来年も大きな舞台で」。遅咲きの大器が新たな時代を築くかもしれない。
アウトレンジ 父レガーロ 母クイーンパイレーツ(母の父キングカメハメハ)牡6歳 栗東・大久保龍志厩舎 馬主・寺田寿男氏 生産者・北海道新冠町のノースヒルズ 戦績24戦9勝(地方10戦3勝) 総獲得賞金3億8549万5000円。
○…3番人気ホウオウルーレットはいつも通り、中団後ろを追走。4角で馬群の外を回しながら進出すると、出走メンバー最速の上がり3F37秒4をマークして2着に食い込んだ。岩田康は「素晴らしい走りができた。この舞台で、こういう走りができて良かったです」と胸を張った。
▼3着セラフィックコール(吉原)スタートは五分に出てくれて、想定通りの位置。力は出し切ってくれたと思います。
▼4着ワンダーディーン(C・デムーロ)2周目からペースアップした時について行けなくなった。左回りの方がいいバランスで走れると思う。
▼5着サントノーレ(矢野)3、4角でもう少しリードを広げたかった。微妙に距離が長いことを思うと、よく頑張っている。