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2026.11.02

スポニチアネックス

【天皇賞・秋】ダノンデサイル豪快V!G1・4連続3着に終止符 戸崎「改めましてベリベリホース」

 ダービー馬が府中で復活だ。「第174回天皇賞・秋」が1日、東京競馬場で行われ、4番人気ダノンデサイルが大外17番枠を克服して豪快な差し切り。G1・4戦連続3着の悔しさを晴らし、25年ドバイシーマクラシック以来のG1・3勝目を手にした。鞍上の戸崎圭太(46)、管理する安田翔伍師(44)はうれしい当レース初制覇となった。

<東京11R・天皇賞秋>大外から差し切ったダノンデサイル(撮影・河野 光希)

 マンモススタンドに最も近い大外をダノンデサイルが駆け上がる。内でもがく強豪たちとは次元の違う伸び。7万4000人超の大観衆はその瞬間、24年ダービー馬の強さを思い出した。戸崎は「ようやくこの馬の強さを見せることができてうれしい。改めましてベリベリホースです!」とすっかりおなじみとなったフレーズで喜びを爆発させた。

 天皇賞・秋ではいまだ勝利がなかった17番枠。誕生日(7月8日)が同じ戸崎と安田師の作戦会議は二転三転し、戦法が決まったのは当日だった。「どの位置でもいいから馬のリズムを守る」。出たなりで後方2番手を進んだ。戸崎らしい当たりの柔らかさもあり、デサイルはリラックスして直線へ。クロワデュノール、マスカレードボールなどがごちゃつく馬群を横目に、広大な外へと進路を取る。後はためにためた末脚を全解放。2位に0秒4差をつける上がり3F32秒9で、後続を2馬身半突き放した。戸崎は「先頭に立ったのが早すぎるかなと思うくらいの勢い。凄い爆発力でした。(自身の天皇賞・秋初勝利についても)大きな勲章を頂けて幸せに思っています」と穏やかに笑った。

 昨秋のジャパンCから有馬記念、大阪杯、宝塚記念とG1で4戦連続3着。安田師は「調教に乗っていてかなりの能力を感じている中での負けが続いた。歯がゆく、申し訳ない気持ちだった」と振り返る。それでも当日に“出たなり”の競馬を選択できたのは、厩舎に初ダービーをもたらしてくれた愛馬への信頼に他ならない。「少しだけ気持ちが晴れました。本当に馬に頭が下がる思いです」と感謝の言葉を並べた。

 馬の様子を確認してからの決定になるが、オーナーサイドが次戦候補に挙げたのはジャパンC(11月29日、東京)。昨年、衝撃レコードで制した欧州最強格カランダガンなどの新たな強敵たちも加わる。それでも戸崎は「スピードがあって、パワーがあって全体的なレベルが高い。この先も今日のような走りを見せてくれる期待感がある」とさらなる飛躍を予言する。くすぶってもダービー馬。ダノンデサイルはやっぱり強かった。

 ◆ダノンデサイル 父エピファネイア 母トップデサイル(母の父コングラッツ)21年4月6日生まれ 牡5歳 栗東・安田厩舎所属 馬主・ダノックス 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績15戦6勝(重賞5勝目) 総獲得賞金18億4444万4400円 馬名の由来は冠名+母名の一部。