2026.10.30

スポニチアネックス

【BCクラシック】スピード負けしていた日本馬が今年は連覇目指す

 【競馬人生劇場・平松さとし】今週末の30、31日(現地時間)、アメリカのキーンランド競馬場でブリーダーズカップ(BC)が行われる。BCの開催場は基本的に持ち回りとなるが、近年はデルマー、サンタアニタ、チャーチルダウンズの各競馬場が中心となっていた。そのためキーンランドで行われるのは4年ぶり4回目となる。

04年BCクラシック、ゴール直後のパーソナルラッシュ(撮影・平松 さとし)

 一方、ウッドバイン競馬場や今はなきアーリントンパーク競馬場のように、1度しか開催されていないコースもある。

 ローンスターパーク競馬場で開催されたのも2004年の1度きりだが、私は当時、現地で観戦している。日本馬パーソナルラッシュ(栗東・山内研二厩舎)がメインのBCクラシック(G1)に挑戦したため、取材に訪れたのだ。

 この年は、年頭から3戦3勝の負け知らずだったゴーストザッパーと、前年の覇者でドバイワールドC(G1)も制したプレザントリーパーフェクトが年度代表馬の座を懸けて激突する構図になっていた。日本で重賞連勝中のパーソナルラッシュは、F・デットーリ騎手を鞍上に挑んだが、スタートからハナに立ち、レコードを5秒以上更新して逃げ切ったゴーストザッパーに手も足も出ず、6着に終わった。

 「アメリカのトップクラスはスピードが違うので、付いて行けなかった」

 デットーリ騎手はさばさばと語っていた。

 それから21年がたった昨年、BCクラシックを制したのは日本のフォーエバーヤング(栗東・矢作芳人厩舎)だった。前年の覇者シエラレオーネ、23年BCジュベナイル勝ち馬フィアースネス、この年のプリークネスS(G1)を制したジャーナリズムらを相手に、早め先頭から押し切る堂々たる勝ちっぷり。かつて日本馬がスピード負けした舞台で、今度はスピードを見せつけての優勝だった。

 そのフォーエバーヤングが、今年は連覇を懸けてBCクラシックに出走する。訳あって私はメルボルンC(G1)の取材となり渡米できないが、赤道の下から応援し、偉業達成の報を待ちたい。(フリーライター)