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2026.10.29

スポニチアネックス

【天皇賞・秋】クロワデュノール 王者の風格 計12本の追い切りで盤石 3頭併せで最先着!!

 芝中距離最強を決める「第174回天皇賞・秋」の最終追い切りが28日、東西トレセンで行われた。栗東では今週からJRA短期免許を取得するクリスチャン・デムーロ(34)が新コンビを組むG14勝クロワデュノールに騎乗。CWコースでの3頭併せで貫禄の最先着を果たし、秋の王道でも堂々と主役を張る構えだ。同レースは29日に出走馬と枠順が確定する。

C・デムーロを背にC手コースを3頭併せで追い切るクロワデュノール(左)

 威風漂う王者に、若くして凱旋門賞2勝の世界的名手が寄り添う。C・デムーロがクロワデュノールにまたがるのは昨秋のジャパンC最終追い以来。CWコースで僚馬2頭を前に見ながらピタリと折り合った。直線で最内に入って促されると、ラスト1F11秒6の末脚を発揮。中エルドボルグ、外マンナット(ともに2歳1勝クラス)を楽にかわした。全体時計の6F81秒7は国内での最終追いでは過去最速だ。鞍上は「体のバランスが良くなっていて成長している。操縦性も去年より良かったし、安心した」と笑顔で感触を伝えた。

 来日したのは「昨日!(疲れは)大丈夫です」と流ちょうな日本語で受け答える34歳のイタリアン。世界中でビッグレースが行われる秋に、今年も軸足を日本に置く。「アメリカ(週末にBC開催)で乗ることも選択肢の一つだった。日本を選んだのはクロワデュノールに乗るという素晴らしいオファーがあったから。日本の競馬に乗るのは楽しい」。新たな相棒のレース映像は全て確認済み。「フランスでダリズ(凱旋門賞覇者)を破っている。世界的に見ても高い能力がある」と信頼を寄せる。

 ダービー馬として昨秋はフランスに遠征。初戦のプランスドランジュ賞は制したが、凱旋門賞は14着に敗れ、帰国後のジャパンCも4着と不完全燃焼に終わった。捲土(けんど)重来を期す今春は古馬3冠で1→1→2着と復権。斉藤崇師は「秋も国内でということなので当然、秋古馬3冠を視野に入れつつの調整。まずは天皇賞を勝って、その権利を持ちたい」と野望を隠さない。レース44日前に帰厩させ、「中途半端では使えない」と計12本の追い切りを積み重ねてきた。

 東京2000メートルは歴史的名馬が先頭で駆け抜けてきた伝統の舞台。指揮官は「距離は大阪杯で勝っているし、ワンターンがダメでもない。東京もダービーを勝っている」。父キタサンブラックに続く史上6頭目の天皇賞春秋連覇へ、死角はない。「ファンの皆さまには面白い競馬を見てもらえたら。そうなれるような状況までは、来られたかなと思っている」。王者に隙はない。盤石だ。

 ○…C・デムーロはJRA・G17勝。天皇賞・秋はこれまで5回騎乗し、昨年ミュージアムマイルの2着が最高着順。同馬とコンビ継続で挑んだ暮れの有馬記念は見事、勝利に導いた。鞍上は12年エイシンフラッシュで当レースを制した兄ミルコに続く、“兄弟制覇”が懸かる。今回の短期免許の期間は31日から有馬記念当日の12月27日まで、身元引受調教師は斉藤崇師、契約馬主は吉田勝己氏。