• トップページ
  • Topics & News
  • フランスの名伯楽ルジェ師が電撃引退…9月25日で活動停止へ ソットサス、エースインパクトで凱旋門賞V

2026.08.25

スポニチアネックス

フランスの名伯楽ルジェ師が電撃引退…9月25日で活動停止へ ソットサス、エースインパクトで凱旋門賞V

 フランス競馬界に激震が走った。数々の名馬を育て上げ、世界的な名声を誇るジャン=クロード・ルジェ師(73)が25日、自身の厩舎の活動を9月25日をもって停止し、キャリアに終止符を打つことを明らかにした。

ルジェ師(撮影・平松さとし)

 仏パリチュルフ紙が公式サイトに記事を掲載。ルジェ師はこの日、午前10時ごろ、数週間前からくすぶっていた噂(うわさ)を事実と認め、スタッフに直接、伝えたという。

 同紙の取材にルジェ師は「引き継ぎを希望する買い手からの入札がなければ、厩舎は司法清算の手続きに入ることになるだろう」と説明。この決定はフランス競馬界の一つの時代の終わりを告げるものとなっている。

 記事によると、スタッフらは事態の深刻さに備えていたものの、今回の発表はまさに青天の霹靂(へきれき)となった。わずか1年前までルジェ厩舎は輝かしい成功の真っただ中にあった。しかし、その栄光の裏で、24年春にルジェ師本人が体調不良のため第一線から退いたことを端緒とする、一連の不運が重なった。決定的な打撃となったのは、同年夏にあったジェローム・レニエ師との業務提携に関する虚偽情報の流布だった。この件がオーナーとの信頼関係に影を落とし、アガ・カーンをはじめ多くの主要な馬主が離脱。同年秋にドーヴィルの拠点の閉鎖を余儀なくされたことも相まって、かつてフランス競馬界の頂点に君臨していた厩舎は暗闇と不確実性の底へと突き落とされた。

 ルジェ師は近現代の欧州競馬史において切り離せない存在でもある。卓越した手腕で20年凱旋門賞馬ソットサス、22年仏ダービー馬ヴァデニ、23年凱旋門賞馬エースインパクトなど数々の歴史的な名馬を世に送り出した。フランス競馬の黄金期を牽引した名伯楽の引退により、一つの歴史が静かに幕を閉じようとしている。