2026.06.22
スポニチアネックス
【しらさぎS】エルトンバローズ重賞3勝目 2年8カ月ぶり復活の美酒「今後の弾みになりました」
サマーマイルシリーズ開幕戦「第2回しらさぎS」は21日、阪神競馬場で行われ、7番人気エルトンバローズが追い比べを制して復活V。23年毎日王冠以来、2年8カ月ぶりの美酒で重賞3勝目を挙げた。初コンビの松若風馬(30)は今年の重賞初勝利。昨年サマージョッキーズシリーズを制した夏男が今年も大好きな季節に全開だ。「第74回府中牝馬S」はセキトバイーストが浜中俊(37)を背に3馬身差の逃げ切りV。前年比0・5キロ増のハンデ56キロをはね返し、フラワーウツド(64、65年)、デアリングハート(06、07年)以来19年ぶり3頭目の連覇を飾った。
テン乗りの松若を背にエルトンバローズが復活の狼煙(のろし)を上げた。23年毎日王冠以来、2年8カ月ぶりの勝利。立役者の鞍上は一発回答で結果を出し、馬上で「よっしゃー」と勝利をかみしめた。「競馬が上手で乗りやすいです。操縦性がこの馬の良さですね」と相棒を称えた。
夏男健在だ。松若は昨年イングランドアイズで小倉記念を制し、コンスタントに上位争いに加わって自身初のサマージョッキーズシリーズ優勝を飾った。しらさぎSは昨年G3格上げとなったサマーマイルシリーズ開幕戦。土曜の雨が残り、この日の芝はやや重でスタート。晴天にもかかわらず馬場が回復せず、タフなコンディションとなったが人馬の息が合った走りで鮮やかな差し切りを決めた。
初騎乗にあたり、2週連続で追い切りに騎乗。「さすがの動きでしたし、いいイメージで乗れそう」と話した通り完璧にリードした。「もう少し前で運びたかったが進みが悪くて、道中ためる競馬を選択しました」。結果的にその切り替えが奏功。中団でリズム良く運ぶと4角を過ぎて馬場が悪い内ではなく、外へ持ち出した。横一線に広がった直線の追い比べは最後の最後にグイッとひと伸び。大混戦を制した。「内(の馬場)が悪かったので、枠も本当に良かったです。最後はしのいでくれ、という気持ちでした」と安堵(あんど)の表情を浮かべ「(杉山晴師には)若い頃からお世話になっているので、よりうれしい一勝になりました」と喜びに浸った。
昨年、年明けに両橈骨(とうこつ)遠位端骨折が判明し長期休養を余儀なくされた。復帰後6戦は馬券圏内にも届かず足踏みが続いたが、初勝利を挙げた仁川のマイルで息を吹き返した。杉山晴師はルガルが出走したクイーンエリザベス2世ジュビリーSに合わせ、英国に向かったため瀬間助手が取材に対応。「やや重の馬場でも中団から差し切る競馬がしっかりできて収穫ですね。今後に弾みが付く一戦になりました」と振り返った。再び充実期を迎えた実力馬がこの先のマイル路線を盛り上げる。
◇エルトンバローズ 父ディープブリランテ 母ショウナンカラット(母の父ブライアンズタイム)20年3月18日生まれ 牡6歳 栗東・杉山晴厩舎所属 馬主・猪熊広次氏 生産者・北海道浦河町の桑田牧場 戦績22戦5勝(重賞3勝目)総獲得賞金3億2241万1000円 馬名の意味は人名+冠名。