2026.06.04
スポニチアネックス
【安田記念】ガイアフォース 豪雨に負けず充実の追い 4度目の正直へ杉山晴師「非常に満足」
機は熟した。上半期のマイル王決定戦「第76回安田記念」(7日、東京)の追い切りが3日、東西トレセンで行われた。4年連続参戦となるガイアフォースは不良馬場の栗東坂路でサッと済ませ、好仕上がりをアピール。先週ロブチェンでダービートレーナーに輝いた杉山晴紀師(44)をはじめ、厩舎一丸でG1獲りへ。経験豊富な7歳馬が奮い立つ。同レースはきょう4日に出走馬が確定する。
たっぷり水分を含んだウッドチップを苦にすることなく駆け上がった。ガイアフォースは山本助手を背に、午前5時30分の開門直後に不良馬場の坂路へ。白い馬体を弾ませながらカーブを曲がり、ギアを切り替えるとグンと重心を沈ませた。余力残しで4F(800メートル)54秒9~1F(200メートル)13秒2。杉山晴師は「今朝は元々、馬場が良くても悪くてもそんなに時計を出すつもりはなかった。その上この馬場ですから、しまいも無理することなく流した感じです。無事に終わったな、という感じで特に問題ありません」と納得の表情を浮かべた。
もちろん、先月27日の1週前追いで強い負荷をかけてある。横山武が駆け付け、坂路併せ馬でいっぱいに追って4F50秒3。きっちり1馬身先着した。指揮官は「この馬らしい全身を使った、いいフットワークでしたし、時計も水準以上で非常に満足できる内容でした」とうなずく。
安田記念は23年から4、4、2着で4年連続参戦。昨年は香港チャンピオンズマイルから中5週、今年はドバイターフから中9週で臨む。同じ海外遠征明けでも昨年は検疫の関係で10日競馬(放牧から帰厩後10日で出走)。ドバイから帰国後に1週間の検疫と3週間の着地検査を挟んでも、日程にゆとりがあった今年は大きく異なる。「海外の経験を積んでいるので回復が早かったし、至って順調。去年と比較すると臨戦過程は今年の方が圧倒的にいいし、より充実した調教を積んでこられた」と力を込めた。
現在7歳。「普通に考えれば年齢が年齢なので心配するところはある」と語るが、師の期待は膨らむばかり。「この馬に関してはむしろ去年くらいから、さらに動けるようになった印象があります。1週前追いもあれだけ動けたし、さらにパフォーマンスを上げる可能性もあるんじゃないか」と胸を躍らせる。
24年フェブラリーS、25年マイルCSと合わせて3度のG12着。共同会見で12度目のG1挑戦を振られると「あとは1着だけですね」と応じたトレーナー。「ガイアフォースが物凄く人気があるのは知っています。何とか彼にG1を獲らせて、次のステージに向かっていけるよう、全力で臨むつもりです」と熱く意気込みを伝えた。厩舎は先週、ロブチェンでダービー制覇。僚馬がつくったいい流れに乗ってマイルの頂点を目指す。
○…23年55勝、25年61勝でJRAリーディングトレーナーに輝いた杉山晴師は先週のダービーをロブチェンで制覇。今年も27勝を挙げ、2位の矢作師に5勝差をつけてリーディング首位を快走している。84年のグレード制導入後、JRA・G1実施機会2連勝は松田国英師(引退)、矢作師の3連勝を含め、過去10人の調教師が達成した(安田隆行師と藤沢和雄師は2回、共に引退)。ダービー、安田記念連勝なら15年の堀師(ドゥラメンテ→モーリス)以来2人目となる。