2026.05.14
スポニチアネックス
【ヴィクトリアM】エンブロイダリー 軽やかな風格 森一師「良さを生かせるのが東京マイル」
春のマイル女王決定戦「第21回ヴィクトリアマイル」の最終追い切りが13日、東西トレセンで行われた。美浦では昨年の2冠牝馬エンブロイダリーが坂路で充実ぶりをアピール。海外遠征帰り初戦で勝ち切った前走阪神牝馬S以上の雰囲気で、3つ目のG1タイトルを目指す。栗東では昨年オークス馬カムニャックが坂路単走。前哨戦で敗れた同期エンブロイダリーへのリベンジに燃えている。
最終追いは坂路でサラッと。僚馬を4馬身突き放した1週前(Wコース)で状態は仕上がっている。2馬身前に置いたトリエンナーレ(3歳未勝利)を内からリズム良く追走。全く無理をさせず半馬身遅れてフィニッシュ。500キロ近い体躯を感じさせない軽やかさだ。見守った森一師は「先週しっかり動けたし、息遣いも良くあの時点でほぼ仕上がったという判断。前半も折り合ってリズム良く走れていたし、ラストも相手に合わせて馬なりでいい動きでした。追った後も落ち着いて歩けていた」と納得の表情で振り返った。
期待を背負った昨年末の香港マイルは11着大敗。相手は強かったが、初の海外遠征でカイ食いが細くなった影響もあった。反撃を期した前走阪神牝馬Sはカムニャック、アスコリピチェーノといったG1馬たちを撃破。師は「前走は放牧を挟んでどこまで状態が戻っているか手探りの調整だったが、内容的にはこの馬の強さを感じるレースをしてくれた」と評価。プラス14キロだった前哨戦を叩かれ、今回はもう一段上の状態でレースを迎える。
マイルの桜花賞、2000メートルの秋華賞で世代No・1を証明。それでも昨年の遠征では香港マイルを選択し、次第にマイラー色が強まっている印象だ。舞台は父アドマイヤマーズも19年NHKマイルCを制した東京マイル。指揮官は「(当舞台は)昨年のクイーンC(1着)を強い内容で勝っている。最大の武器がスピードの持続力。良さを生かせるのが東京マイルだと思います」と自信を隠さない。1番人気馬が7連勝中の今春G1。この馬がキャリア最高の出来なら、今週末も波乱はない。