2026.03.27
スポニチアネックス
【大井競馬コラム】定年引退の赤嶺本浩師とJRA河内師の素敵な関係 騎手時代の勝負服でさようなら
【大いに気になる!】「みんなの前で騎手時代の勝負服を着るんだよ」。赤嶺本浩師(72=大井)が照れくさそうに話した。今月いっぱいで調教師を定年引退。大井の騎手としてデビューした75年から始まった半世紀以上にわたる競馬人生に別れを告げる。
管理馬のラストランは、27日8Rのアンニンドウフ。その後、冒頭にあるように赤嶺本師が勝負服姿で登場する予定となっている。
騎手(75~91年)として地方通算651勝、調教師(92~26年)として同740勝を挙げた大井を代表するホースマン。カオルダケとコンビを組んだ80年の東京盃(大井1200メートル)では1分10秒2のコースレコードを樹立。11年JBCスプリントでスーニに破られるまで30年以上、大井競馬史にその名を刻んだ。
「スっとハナに行って、あれよあれよの逃げ切りだった。馬主さんは勝つと思ってなかったみたいで、誰かからブレザーを借りて表彰式に出てたよ」と当時の様子を鮮明に語ってくれた。
大井から騎手デビューする前は中央の騎手候補生として栗東で下積み生活を送った。騎手として中央勝利数歴代9位2111勝の記録を持つ河内洋さんとは同期のような間柄だったという。
大井で厩舎を開業して7年目の98年2月には管理馬レオトレジャーが河内騎手騎乗で勝利。「グリグリの本命になるような馬だったので、主戦の国平(幸一)にお願いして河内に乗り替わってもらった。記念写真を撮っておけばよかったなあ」と大切な思い出を振り返った。
入れ替わりの激しい南関で12歳まで現役を続け、重賞を2勝したゴーディーなど地方重賞5勝。調教師としても成功を収めた師の表情は穏やかだった。「いろいろな厩舎へ行った管理馬の様子を見に来るよ」。これからも大井競馬を見守り続ける。