2026.03.09
スポニチアネックス
【弥生賞ディープ記念】バステール 史上初未勝利勝ちからの“下克上V” 川田も絶賛「先々が楽しみ」
皐月賞トライアル「第63回弥生賞ディープインパクト記念」が8日、中山競馬場で行われた。3番人気バステールが差し切って重賞初制覇。史上初となる未勝利勝ちからの“下克上V”。最少キャリアに並ぶ3戦目での優勝となった。2着ライヒスアドラー、3着アドマイヤクワッズまでが皐月賞(4月19日、中山)の優先出走権を獲得。また、中山9Rでは横山典弘(58)が武豊以来、史上2人目となるJRA通算3000勝を達成した。
混迷する牡馬クラシックに主役候補が現れた。バステールが史上初となる未勝利勝ちからの戴冠。重賞実績馬をあっさりと差し切った。大物感十分の勝ちっぷり。川田は「これから成長していく馬だと思いますので、その状態でこれだけのパフォーマンスを出せるというのは素質の高さだと思います。先々が楽しみになるような馬です」と賛辞を並べた。
まだ精神的に未熟な若駒を、名手が鮮やかにさばいた。パドック、返し馬で「難しい面」(川田)を出さないようケアしたことで、パートナーは過去2戦とは違って好スタート。道中も折り合い、しっかりと脚がたまった。直線で進路を外に見いだすと力強い伸びを披露。メンバー最速となる上がり3F34秒9の末脚で、東スポ杯2歳S3着馬ライヒスアドラーとデイリー杯2歳S覇者アドマイヤクワッズを悠々とかわした。
当レース初勝利の斉藤崇師は「川田さんが丁寧にやってくれて、リズムを大事に乗ってくれた。いいエスコートをしてくれたし、馬(の能力)を引き出してくれた」と鞍上に感謝しきり。「直線はやや狭くなってどうかなと思ったが、最後はいい脚を使ってくれた」と振り返った。
初の長距離輸送、初の中山をこなして堂々と皐月賞へ。トレーナーは「まだ全然、クロワデュノールと比べられる感じではない」と同厩舎で同じキタサンブラック産駒の昨年ダービー馬を引き合いに出しつつ「うまく成長すれば、いいところを狙える馬なので」と本番での走りにも期待した。母は欧州重賞勝ちのマンビア。偉大な両親からスタミナ、パワーをしっかり受け継いだ良血が、昨年1番人気で2着に敗れた“先輩”の忘れ物を取りに行く。
◆バステール 父キタサンブラック 母マンビア(母の父アルデバラン)23年3月28日生まれ 牡3歳 栗東・斉藤崇厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績3戦2勝(重賞初制覇) 総獲得賞金6332万8000円 馬名の由来はグアドループの都市名(母名より連想)。