2026.02.20
スポニチアネックス
【フェブラリーS】佐々木師ラストG1へ! ラムジェットで有終飾る「最後に巡り合えてありがたい」
26年のJRA・G1開幕戦「第43回フェブラリーS」の出走馬が19日、確定した。3月3日で定年引退を迎える佐々木晶三師(70)はラムジェットで最後のG1に挑む。定年イヤーに当レースを勝てば、00年にウイングアローで制した工藤嘉見師以来の快挙となる。また、メンバー唯一の木曜追いを行ったサクラトゥジュールは坂路を単走で力強く駆け上がった。コンビを組むレイチェル・キング(35=オーストラリア)は昨年、女性騎手初のJRA平地G1制覇を成し遂げ、同レース史上5人目の連覇を目指す。枠順は20日に発表される。
トレーナー人生も残り2週。タップダンスシチー、キズナを育てた佐々木師は最後のG1にラムジェットを送り込む。大舞台を目前に控えた木曜朝、指揮官は「最後なのは分かっていることだし気にしてない。でも、最後までG1に出られるのはモチベーションになるね」。普段と変わらない笑顔で愛馬に視線を送る。
フォーエバーヤング、ダブルハートボンドと同じダート最強世代の一角で、早くから活躍。2歳暮れから一気に4連勝を飾り、24年東京ダービーを制した。同年東京大賞典ではフォーエバーヤングに0秒3差まで迫る3着。古馬になってからは海外にも挑戦し、サウジC(6着)&ドバイワールドC(9着)でも同期のスターホースと戦った。
東京ダービー以降、勝ち星からは遠ざかっているが、昨秋の2戦は本来の末脚を発揮。初ブリンカーで臨んだみやこS(4着)は鋭い伸びを披露した。指揮官は「気分転換に着けたのが良かった。だいぶ我慢ができるようになり、ちゃんとスタートも出るようになった」と効果を実感。前走チャンピオンズCも3着まで追い上げた。「差し返す根性を見せてくれたし相当、力を付けている。馬体も良くなり、ほぼほぼ完成されてきた」と目を細める。
2年ぶりとなる東京ダートマイルの舞台も歓迎。師が「今までで一番のパフォーマンス」と豪語したのが、今回と同舞台の24年ヒヤシンスS。後方10番手から鮮やかに差し切り、3馬身差の快勝だった。「ジワジワと伸びていくタイプだし、コーナー4つよりワンターン向き。あとは東京も、この馬も知り尽くしている(三浦)皇成に任せたい」。2年以上もコンビを組み続ける主戦に託した。
JRA通算678勝。重賞53勝、うちG1は7勝(J・G1・2勝含む)。「G1に出せること自体が素晴らしいし、大きなチャンスがある馬に巡り合えたのはありがたいこと。この馬も最強世代の“ダービー馬”。後悔がないように、最後の最後までしっかりやっていきたい」。定年イヤーにフェブラリーSを勝てば00年にウイングアローで制した工藤嘉見師以来、26年ぶりの快挙。思い入れのある愛馬とともに、ホースマン人生の集大成を見せる。
≪佐々木師「ほぼ完成されてきた」≫ラムジェットは木曜朝、追い切り翌日ということもあり、厩舎周りの運動で体をほぐした。見守った佐々木師は「雰囲気は変わらずいい。全ての面で成長を感じるし、ほぼ完成されてきた」と充実ぶりに目を細めた。万全の仕上がりで最後のG1舞台に送り出す。