2026.02.18
スポニチアネックス
【フェブラリーS】ウィルソンテソーロで参戦、高木登師「なんとかタイトルが欲しいですね」
春G1シリーズの水曜付企画「G1追Q!探Q!」は担当記者が出走馬の陣営に聞きたかった質問をぶつけて本音に迫る。26年最初のG1「第43回フェブラリーS」は東京本社・菊地一(23)が担当。ウィルソンテソーロを管理する高木登師(60)を直撃し、「デビュー時からの成長」「7歳でも衰えなし」「中央G1初制覇へ」の3テーマを聞いた。
【(1)デビュー時からの成長】今や日本ダート界屈指の強豪となったウィルソンテソーロ。デビューは21年8月の新潟芝1800メートル戦で、結果は6番人気6着。同レースを制したのは、同じキタサンブラック産駒で後にG1を6勝するイクイノックスだった。高木師は「2歳の頃は精神的に“キッキ(カリカリ)”していた」とデビュー当時を振り返る。レース後に左前脚の骨折が判明し、長期休養。その間に田中博厩舎に転厩となった。芝では3戦して6、7、13着と結果を残せなかったが、ダートに矛先を向けると破竹4連勝。23年に小手川厩舎に転厩すると、かきつばた記念→マーキュリーC→白山大賞典と交流重賞を3連勝し、チャンピオンズCでは12番人気2着と激走。翌24年JBCクラシックでG1級初制覇を飾った。同年チャンピオンズC(2着)後に再び高木師の元に戻ると、直後の東京大賞典で2着。昨年は南部杯V、チャンピオンズC2着と結果を残してきた。高木師は「2歳の頃より精神面がだいぶ成長してきた。精神面の成長がいろんな競馬場に対応できたり、距離の融通が利くようになった要因」と語る。名古屋、盛岡、金沢、佐賀と異なる競馬場で重賞V。1500~2100メートルと幅広い距離に対応できる操縦性の高さを身に付けた。
【(2)7歳でも衰えなし】7歳になって挑む初のレース。ウィルソンテソーロは衰えを感じさせず、元気いっぱいに調教をこなしている。11日にWコースで行った1週前追いでは、パワフルな脚さばきが光った。グロバーテソーロ(5歳3勝クラス)から15馬身以上離れた後ろを追走し、直線は僚馬を目がけて力強く加速。びっしり追われて6F81秒7~1F11秒9をマークした。指揮官は「先週までは随分行きたがっちゃって、でも体がついてこないという感じだったけど、今週は気持ちと体が一致してきた。いつも通り良化していっていますね」と納得の表情。鼻差2着に好走した前走チャンピオンズCと比較しても「遜色ない出来」と好仕上がりをアピールした。
【(3)中央G1初制覇へ】ここまでキャリア27戦で重賞5勝。Jpn12勝の実績を誇るが、中央G1ではチャンピオンズC3年連続2着とあと一歩のところで戴冠を逃し続けた。「なんとかタイトルが欲しいですね」。指揮官はJRA・G1への強い思いを口にする。当レースは2年前に8着に敗れているが、東京ダート1600メートルは3歳時に連勝している舞台。師は「どこでも結果を出しているので(舞台は)特に問題ない。ワンターンの東京マイルは競馬がしやすい。一番合うと思う」と舞台替わりを歓迎した。昨年チャンピオンズCで敗れたダブルハートボンドや昨年覇者コスタノヴァなど好メンバーが集結した今年のフェブラリーS。心身ともに充実期を迎えたウィルソンテソーロが、2年前のリベンジと悲願の中央G1初制覇に挑む。
◇高木 登(たかぎ・のぼる)1965年(昭40)5月25日生まれ、神奈川県出身の60歳。88年に競馬学校厩務員課程を修了し、同年9月に美浦トレセン入り。06年に調教師免許を取得し、翌07年3月に開業。14年スプリンターズS(スノードラゴン)でJRA・G1初制覇。JRA通算5216戦413勝(うち重賞11勝)。