2026.01.24
スポニチアネックス
フォーエバーヤングが米エクリプス賞受賞 21年ラヴズオンリーユー以来日本馬2頭目の快挙
北米競馬の年度表彰「第55回エクリプス賞」授賞式が22日(日本時間23日朝)、米フロリダ州南東部パームビーチのホテル「ザ・ブレイカーズ」で行われ、昨年BCクラシックを制したフォーエバーヤング(牡5=矢作)が最優秀古馬ダート牡馬の部門賞を受賞した。日本馬の同賞受賞は同じく矢作厩舎で21年BCフィリー&メアターフを制し、最優秀芝牝馬に選出されたラヴズオンリーユー以来、2頭目の快挙。ファン投票で決まる最も印象的な出来事「モーメントオブザイヤー」もフォーエバーヤングのBCクラシック制覇となった。年度代表馬はケンタッキーダービー&ベルモントSの2冠制覇に加え、“真夏のダービー”トラヴァーズSを制したソヴリンティ(牡4=モット)が選出された。
調教をしている国は違っても多くの有資格者が票を投じた。フォーエバーヤングは最優秀古馬ダート牡馬部門で投票総数220票のうち、127票(2位がシエラレオーネで50票)を集めて選出。米国産馬以外の同部門受賞は06年インヴァソール(アルゼンチン産)以来、19年ぶり4頭目となった。
昨年、米国では1走しかしていない。ある程度、票が割れるのは予想された。ただ、その1走が強烈なインパクト。BCクラシックで2着シエラレオーネ、3着フィアースネスと地元・米国が誇る同世代の実力馬を負かし、日本馬初勝利のゴールへ。米国のファンのハートもがっちりつかむ、歴史的偉業となった。
授賞式で壇上に上がった矢作師は「皆さん、こんばんは。私は帽子の男と呼ばれています」と自身のトレードマークの話題で場を和ませてから「このような賞を頂き、大変光栄に思います。米国の皆さんに心から敬意を表します」と英語でスピーチ。自らの言葉で感謝の思いを伝えた。
年度代表馬に関してはソヴリンティが201票、フォーエバーヤングは17票でJRA賞とのダブル受賞はならなかったが、そこに名前があるだけで凄いこと。担当する渋田助手はこの日、栗東の厩舎で授賞式の中継を見守った。「名誉なことですし、ありがたいですね。ケンタッキーダービー(24年3着)の時から米国で人気があるなと感じました」と感無量の面持ち。「昨年は米国の最高峰のレースで結果を出せましたし、それを評価してくださったのはうれしいですね。長い歴史を見てもディープインパクトに匹敵するくらいのスター性があるのでは」と相棒を称えた。
今季も熱い戦いは続く。連覇が懸かるサウジC(2月14日、キングアブドゥルアジーズ)をステップに昨年3着に敗れたドバイワールドC(3月28日、メイダン)へ。新たな勲章を手にした日本のダート王は、3年連続となる中東遠征に照準を合わせている。
▼坂井(全13戦で騎乗) 素直にうれしいです。このような素晴らしい馬に乗れて、誇りに思いますし、全ての関係者の方々とフォーエバーヤングに感謝しかありません。ダートの本場・米国で評価されたのはありがたいことですし、賞に恥じないレースをしなければ、とより気持ちが引き締まる思いです。ご褒美にニンジンをたくさんあげようと思います!
▽エクリプス賞 日本のJRA賞にあたる北米の年間表彰。1769年から翌年にかけて英国で無敗18連勝の成績を残し、種牡馬としても活躍馬を出した歴史的名馬エクリプスが名称の由来で1971年に創設された。全米サラブレッド競馬協会(NTRA)の役員や全米競馬記者協会、デイリーレーシングフォーム紙の記者、米国競馬のデータを提供しているエクイベース社の競走担当者による投票で決定される。