【園田競馬　園田ジュニアC】ゴッドフェンサー　強烈捲りで重賞初V　オケマルに続き盛本厩舎連覇

　園田競馬の2歳重賞「第54回園田ジュニアカップ」は31日、11Rの1700メートル戦で争われ、小牧太（58）騎乗のゴッドフェンサー（牡＝盛本、父ルヴァンスレーヴ）が強烈な捲りで重賞初制覇を遂げた。管理する盛本信春師（51）は昨年のオケマルに続いて連覇。2着は1番人気のリーガルタイム、3着には3番人気のサザンウォリアーが入り、人気サイドでの決着となった。

　これが本来の実力だ。ゴッドフェンサーが強烈なロングスパートで制圧した。スタートを五分に出たものの、なかなかダッシュがつかず、気が付けば位置取りは後方2番手に。そんな状況でも小牧は動じなかった。「前が速かったのでチャンスは来ると思っていました」。これぞ大ベテラン。向正面に入り、外へ持ち出すと、すかさず反応。前との差を詰める。4角手前で前を射程圏に入れると、そこからもうひと脚。最後は力強く抜け出して初タイトルを手に入れた。

　表彰台の小牧は「馬が強かった。助けられましたね。本当に強かったです。こんな競馬ができたらどんな競馬でもできる」とタッグを組んだ愛馬の底力を絶賛。盛本信師は「自信はありましたが、うれしかったですね。力は十分にありますし、能力は高い。成長してくれていると思います」と満面の笑みを浮かべた。

　昨年のオケマルに続く勝利で、盛本師は連覇を達成。今後は「兵庫若駒賞（2月26日、姫路1800メートル）くらいになるかなとは思いますが、まだ決めていないです」と指揮官。またまたクラシック路線は盛本厩舎旋風が吹き荒れそうだ。