2025.12.30
スポニチアネックス
【スポニチ賞京都金杯】トロヴァトーレ 中団から差せる決めて魅力 芝で輝く関東馬
26年は東西の金杯で幕を開ける。「up to データ」は縁起重賞の第64回スポニチ賞京都金杯(1月4日、京都)を取り上げる。フルゲート18頭に23頭が登録。ハンデ戦でもあり、26年も大荒れの予感がする。過去10年の傾向から勝ち馬、高配演出の激走馬を導き出そう。
【人気】1番人気馬には鬼門のハンデ戦。過去10年で1番人気は2勝のみ。20年から6連敗中。しかも連対すら逃している。近5年は波乱に拍車が掛かり、5年連続で勝ち馬は5番人気以下。5年のうち3回が馬単万馬券となっている。
【年齢】明け4歳馬が強いイメージだが意外に3勝のみ。【3・3・3・28】で勝率8・1%、連対率16・2%。【3・3・2・31】の5歳馬をわずかに上回る。6歳馬も22年のザダルなど3勝と気を吐く。7歳以上は【1・2・1・38】と明らかに劣勢だが、今年は8歳馬サクラトゥジュールがデータを覆した。一筋縄ではいかない。
【臨戦】前走、リゲルS組が3勝、関屋記念組が2勝を挙げている。波乱を演出するのは前走が重賞なら、ある程度の人気を背負って大敗を喫した今年のサクラトゥジュールのような馬。23年の勝ち馬イルーシヴパンサーも関屋記念で3番人気に支持され、11着に敗れていた。
【関東馬】近年波乱を演出しているのが関東馬だ。22年はザダル(7番人気)→ダイワキャグニー(11番人気)と関東馬がワンツー。イルーシヴパンサーが勝った23年も3着は関東馬プレサージュリフト。サクラトゥジュールが制した今年も3着は関東馬ロジリオン。
【脚質】過去10年のうち4回が中京開催だが、多頭数のハンデ戦ゆえ、差し馬有利は変わらない。勝ち馬の4角ポジションは逃げ馬がゼロ。2~4番手が3頭。5~7番手が4頭。8番手以下が3頭となっている。
【結論】1番人気は激戦のリゲルSを制した明け4歳馬ランスオブカオスで間違いない。あとはハンデとジンクスとの戦いになる。狙いは関東馬トロヴァトーレ。春にはダービー卿CTを制し安田記念にも挑戦(17着)した。近2走は適性を見込んでダートに使われたが、やはり芝でこそ。この臨戦で評価を下げるようなら妙味あり。中団から差せる決め手も魅力。大穴はこれも関東馬のキョウエイブリッサ。前走はリゲルSに遠征し5着でも0秒2差。ひと叩きした上積みも見込める。 (データ班)