2025.12.26

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【有馬記念】(3)ジャスティンパレス ラストくじでラストラン飾る 過去最多10勝の3番

 残り物に福があった。ジャスティンパレスに騎乗する団野はしんがり16番目のドロー。残っていたのは吉兆3番だった。

<有馬記念フェスティバル>レガレイラの抽選順を引き当てる見上愛(撮影・沢田 明徳)

 過去最多10勝。近10年で見ても、17年8番人気クイーンズリング2着、22年6番人気ボルドグフーシュ2着と2頭の伏兵が連対。団野も「ゲートが難しい馬で、偶数枠番が欲しかったのは正直なところだが、ロスなく回れる分、内はいいと思う」と笑みを浮かべた。

 4番は皐月賞馬ミュージアムマイル、5番は昨年覇者レガレイラ、6番は宝塚記念覇者メイショウタバル。実力上位馬が横に並んだが「引く前から枠の並びはしっかり見ていた。隣3頭が有力馬なので競馬はしやすいかな」と歓迎した。

 ジャスティンパレスは内枠巧者。全5勝のうち、4番以内で4勝。23年阪神大賞典を3枠3番で、同年天皇賞・春を1枠1番で制している。団野と初コンビを組んだ今年の天皇賞・秋でも3枠3番から3着に好走しており、鞍上は「その時のイメージで乗りたい」とレースを展望した。

 4年連続の年末グランプリ出走。22年は5枠10番で7着、23年は5枠10番で4着、昨年は6枠11番で5着と過去3年は外めの枠に泣いてきた。ラストランで最高の内枠をゲット。「出来は天皇賞・秋よりいいと思うし不安はない。いい形で種牡馬になれるように手助けしたい」。激走の条件はそろった。人馬一体、有終の美を飾る。