2025.12.25
スポニチアネックス
【ホープフルS】充電完了のジーネキングが波乱の立役者に
東西のルーキー記者によるホープフルS特別連載「Hope Step Jump」の第4回は美浦取材班の菊地一が担当する。2頭出しの斎藤誠厩舎から、札幌2歳Sで2着と好走したジーネキングの最終追い切りに熱視線を送った。
親子で2度目のG1に挑む。ジーネキングは4カ月の休み明け。充電は完了、フレッシュな動きを見せる。最終追いはWコースで併せ馬。雄大なフットワークで6F82秒5~1F11秒4、5馬身追走したグランアルト(2歳未勝利)に楽々と半馬身先着した。斎藤誠師は「余裕があった。軽く流した程度で、いい調教だった」と納得の表情を浮かべた。
息子の新は1週前追いで感触を確かめた。「休み明けになるけど、北海道の時は続けて使っていた。背中やトモ(後肢)の感じは今回の方がフレッシュで状態がいい」と好感触を伝えた。
前走札幌2歳Sは10番人気の低評価を覆して首差2着。最内枠から果敢に逃げ、ゴール前までしぶとく粘った。父・誠師は「ハナにはこだわらない」として言葉を継いだ。「馬群の中でというよりは、自分で動いていった方が良いタイプ」と持ち味を語った。積極策からの戴冠を狙う。
キャリア4戦全てが1800メートル、2000メートルは初めてとなる。「タフな札幌で走れたので、中山2000メートルは良いと思う」と自信をのぞかせた。馬名の意味はイタリア語で遺伝子、そこに王様(キング)がつく。無敗3冠馬コントレイルの血を受け継いだジーネキングが、再び波乱の立役者となる。(菊地 一)