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2025.12.22

スポニチアネックス

【有馬記念】ミュージアムマイルが主役 レベル高い3歳馬 天皇賞・秋からの“トレンドローテ”で挑む

 過去10年の傾向から5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬をあぶり出す「G1データ王」。今回はスペシャル版「有馬記念データ王」として暮れの大一番を徹底分析した。傾向が主役に推したのは3歳馬ミュージアムマイル。3項目で満点ゲット。皐月賞馬のG12勝目を猛プッシュする。

有馬記念出走馬採点表

 【世代】3着以内の延べ30頭のうち28頭が3~5歳。6歳以上は【0・1・1・35】で、馬券に絡んだのは18年の6歳シュヴァルグラン3着、24年の6歳シャフリヤール2着のみ。若い3歳馬は26頭が出走して【5・2・3・16】と勝率19.2%、連対率26.9%と年長馬を大きくリード。古馬より軽い重量面のアドバンテージは大きい。3歳が20点、4~5歳15点、6歳10点、7歳以上を5点とした。

 【ステップ】国内外を含めて前走G1組が9勝、2着10回、3着10回と圧倒。中でも天皇賞・秋組は近5年で3勝とトレンドになりつつあるローテだ。他ではジャパンC、菊花賞組が2勝ずつ。海外G1組の勝利はオーストラリアのコックスプレートから連勝を飾った19年リスグラシューのみ。天皇賞・秋組が20点。ジャパンC、菊花賞組15点、その他のG1組が10点、それ以外を5点とした。

 【前走着順】勝ち馬全10頭が前走5着以内に好走。特に、前走1着馬は5勝を挙げており素直に評価していい。前走6着以下は【0・3・2・62】で善戦止まり。馬券に絡んだ5頭の共通点はG1で2着以上の実績があった。前走1着は文句なしの20点。2~5着が15点、6着以下はG1連対実績があれば10点、それ以外は5点。

 【距離実績】中山芝2500メートルは特殊な舞台。勝ち馬10頭の共通点は1800、2200、2500メートルいずれかの非根幹距離(400メートルで割り切れない距離)のオープン競走、または重賞勝ちの実績があった。また、勝ち馬10頭中7頭は同一年の非根幹距離重賞を勝っており、該当馬を20点。その年以外で非根幹オープン競走か重賞を制した実績があった馬を15点、それ以外は10点にした。

 【位置取り】直線が短い中山。ある程度の位置につけていないと勝負にならない。実際、4角10番手以下は【0・1・3・56】と苦戦傾向。かなりのハイペースとなった19年以外は同5番手以内の馬が勝利を収めている。前走4角5番手以内の馬を20点、同6~9番手を15点、それ以外を10点とする。

 【結論】3歳ミュージアムマイルが90点でトップに立った。前走の天皇賞・秋は1着マスカレードボールと3歳馬ワンツー。世代レベルの高さを証明した。ジャパンCをパスして仕上がりは上々。皐月賞を制した中山で再び戴冠を狙う。