2025.12.14
スポニチアネックス
【香港カップ】ベラジオオペラは2着 4連覇達成の地元“怪物”に届かず 上村師「悔しいが…」
◇香港国際競争(2025年12月14日 シャティン)
香港国際競走が14日、シャティン競馬場で開幕した。G1・4競走のラストを飾るメインカード「香港カップ」(芝2000メートル)は、日本から参戦したベラジオオペラ(牡5=上村、父ロードカナロア)が2着に入った。ローシャムパークは5着。
当レースがG1に昇格した1999年以降では2001年アグネスデジタル、15年エイシンヒカリ、16年モーリス、19年ウインブライト、20年ノームコア、21年ラヴズオンリーユーに次ぐ日本調教馬の優勝を狙ったが、地元の“怪物”に屈した。
ガレンがレースを引っ張る展開。その後ろにべラジオオペラと地元の本命馬・ロマンチックウォリアーが陣取り、ローシャムパークは最後方からの競馬となった。最終コーナー前にローシャムパークが外から一気に加速したが、ロマンチックウォリアーも鞍上の合図に反応。力強い脚で一気に先頭に立つと、スタンドからの声援に背中を押されG1通算11勝目、史上初となるレース4連覇を果たした。その背中を追ったべラジオオペラが2着に入った。
▼ベラジオオペラ・上村師 少し出負け気味のスタート。二の脚でいい位置が取れたので、そこからは自分のスタイルだなと。相手は1頭だけだと思っていた。あの馬(ロマンチックウォリアー)の後ろにいれば、と思っていて、よく食らいついているが相手は強かった。環境の変化にも対応してくれた。ここは勝つつもりで挑戦したので本当に悔しいが、ロマンチックウォリアーは強かった。強いて言えば、向正面でロマンチックとオペラの位置が逆だったら抑え込めたかなと思うが…。最後の着差を見たらやっぱり向こうが強いなと。夏負けしちゃうので、今回はこれ1本に絞って、今後のことはまたオーナーと相談して決めていきたい。
▼ローシャムパーク・ルメール騎手 彼は凄くいい状態でした。スタートから優しく乗りたかったから、後ろで冷静に、向正面も冷静に走れた。残念ながらペースが遅かったので合わなかった。3角ではぶつかってハミを取ったから早めに進めたが、ゴールまで頑張ってくれた。この馬は海外が好きですね。返し馬は凄くいい感じだったので自信があった。香港の競馬は難しい。よく頑張ったけど、完璧なレースはできなかった。もう少しいい結果が欲しかった。
◆香港カップ 「香港招待カップ」(芝1800メートル)として1988年に創設。93年にG3昇格、「香港国際カップ」に改称された。94年にG2、99年にはG1へ昇格。現在の「香港カップ」(芝2000メートル)に改定された。直近10年では日本馬4勝、香港馬6勝。