2025.10.16

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23歳エイシンデピュティ死す…08年宝塚記念など重賞4勝

 ジャパン・スタッドブック・インターナショナルは15日、08年宝塚記念を制したエイシンデピュティ(牡、父フレンチデピュティ)が9月15日に北海道浦河町の栄進牧場で息を引き取ったと発表した。23歳だった。

08年の宝塚記念を制したエイシンデピュティ

 栗東・野元昭厩舎所属で05年春にデビューし、通算30戦10勝、うち重賞は07年エプソムC、08年スポニチ賞京都金杯、金鯱賞を合わせて4勝した。宝塚記念を制した後、秋に右前繋靱(けいじん)帯炎が判明。長期休養を経て09年秋に復帰したものの3戦目のジャパンC6着後に繋靱帯炎を再発し、引退した。その後、レックススタッド(北海道新ひだか町)で種牡馬入り。18年から生まれ故郷の栄進牧場で余生を送った。

 所有者の栄進堂は「5歳で重賞、6歳でG1を制覇し、競走馬としての大きな夢をかなえてくれました。特に宝塚記念の劇的な勝利は今でも鮮明に心に焼き付いています。彼の闘志あふれる走りと、その雄姿を忘れることはありません。ターフを駆け抜けた日々、そして引退後も多くの人々に愛され続けたデピュティに心から感謝をささげます。安らかに眠ってくれることを願うばかりです」と思いをはせ、別れを惜しんだ。