2025.10.15
スポニチアネックス
08年宝塚記念覇者エイシンデピュティ死す…23歳「闘志あふれる走り、雄姿を忘れることはありません」
ジャパン・スタッドブック・インターナショナルは15日、08年宝塚記念を制したエイシンデピュティ(牡、父フレンチデピュティ)が9月15日に北海道浦河町の栄進牧場で息を引き取ったと発表した。23歳だった。

栗東・野元昭厩舎所属で05年4月24日にデビューし、通算30戦10勝、うち重賞は07年エプソムカップ、08年スポニチ賞京都金杯、金鯱賞を合わせて4勝した。宝塚記念を制した後、秋に右前繋靱(けいじん)帯炎が判明。長期休養を経て09年秋に復帰したものの3戦目のジャパンC6着後に繋靱帯炎を再発し、引退した。その後、レックススタッド(北海道新ひだか町)で種牡馬入り。18年から生まれ故郷の栄進牧場で余生を送った。
所有者の栄進堂は「エイシンデピュティは3歳でデビューしてから5歳で重賞を制覇し、6歳の時には宝塚記念でG1を制覇するという、まさに競走馬としての大きな夢をかなえてくれました。特に宝塚記念の劇的な勝利は今でも鮮明に心に焼き付いています。彼の闘志あふれる走りと、その雄姿を忘れることはありません。競走馬としてターフを駆け抜けた日々、そして引退後も多くの人々に愛され続けたデピュティに心から感謝をささげます。安らかに眠ってくれることを願うばかりです」と在りし日の姿に思いをはせ、別れを惜しんだ。