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2025.10.13

スポニチアネックス

【アイルランドT】ラヴァンダが“初代女王”に “善戦ホース”に終止符 岩田望「G1でも通用」

 新装されたG2「第1回アイルランドトロフィー」が12日、東京競馬場で行われた。4番人気ラヴァンダが差し切って重賞初制覇。今年から名称変更、“初代女王”に輝いた。エリザベス女王杯(11月16日、京都)の優先出走権を獲得した。

<東京11R・アイルランドT>レースを制した(15)ラヴァンダ  (撮影・村上 大輔)

 岩田望はゴール後、右腕でド派手なガッツポーズを見せた。ラヴァンダと挑んだ重賞はこれで7戦目。これまでの悔しさを晴らす“初代女王”戴冠だ。「プラン通りの競馬ができた。この馬の走りができたらG1でも通用すると思います」と興奮気味に語った。

 11戦連続で手綱を取る相棒を知り尽くした騎乗だった。「逃げもできるし、追い込みもできる。本当に操縦性が高い」。15番枠だったこの日は実績のある先行策にこだわらず、中団の外を追走した。直線は先行勢を目がけて鋭い伸び。粘る2着馬を半馬身退けた。鞍上は「他に行く馬がいたらその後ろと思っていた。道中は元気よく進んでいた」と笑顔を見せた。

 昨年秋華賞で4着に善戦、重賞での3着以内がこれまで3回あった。もどかしい敗戦が続いただけに、中村師は「ずっと重賞を使わせてもらって“どこかで一つ”と思っていた」と感慨深げ。レース史に名を残す初代女王襲名。師は「実はアイルランドに研修で行っていた縁もあり、勝ちたいと思っていました」と笑った。

 この勝利でエリザベス女王杯の優先出走権を獲得した。指揮官は「距離の問題もあるので、これから考えていきたい」と慎重な姿勢だが、先の展望は大きく開けた。あまたの敗戦を糧にしたラヴァンダが花開く秋だ。

 ラヴァンダ 父シルバーステート 母ゴッドパイレーツ(母の父ベーカバド)21年3月10日生まれ 牝4歳 栗東・中村厩舎所属 馬主・森永聡氏 生産者・北海道新冠町の森永聡氏 戦績16戦3勝 総獲得賞金1億6449万円 馬名の由来はラベンダー(イタリア語)。