2025.09.27
スポニチアネックス
【凱旋門賞】クロワデュノール 1週前追いで手応え良く快走 北村友「いいコンディション維持」
決戦ウイークを前に予定通り負荷をかけた。フランスG1「第104回凱旋門賞」(10月5日、パリロンシャン芝2400メートル)に向けてシャンティイで調整を続けるダービー馬クロワデュノール(牡3=斉藤崇)が25日、コワイラフォレ調教場の芝周回コースで1週前追いを消化。北村友を背に併せ馬で気合を乗せ、手応え良く駆け抜けた。
1完歩ごとに芝が掘れる緩いコンディションを苦にすることなく、力強く動いた。クロワデュノールは北村友を背に馬場入り。4Fからスタートして気負いは一切なく、リズム良くラップを刻み、最後は馬体を併せたままフィニッシュ。終始、楽な手応えで鞍上の手は馬の動きに合わせ、軽く上下する程度でゴーサインを送るシーンはなかった。馬任せで十分。思い描いた通り1週前追いをクリアした。北村友が感触を伝える。
「今日は前に置いた馬を見ながら残り半マイル(4F)のところで並びに行って、あとは僕の感触でやってください、とのことでした。前哨戦から間もないので負荷をかけるというよりはコンディションを維持しつつ心肺機能を高めることを意識した追い切り。動きも息の入りも良く、いいコンディションを維持できていると思います」
先月30日にビザンチンドリームとともにフランス入りし、今月14日のプランスドランジュ賞で遠征初戦を迎えた。7頭立てで道中4番手の位置取り。じわっと行き切ったボルスターが最初の1000メートルを70秒41で入り、少頭数の道悪らしく極端に緩い流れになった。2着ダリズに次ぐメンバー2位の上がり3F33秒78をマークし、短頭差で勝利。よーいドンの競馬とはいえパリロンシャンの重馬場を経験したことは、きっと本番につながる。1週早く組まれ、3歳同士で本番と同舞台のニエル賞ではなく、間隔が詰まってでも翌週の競馬を選択したのは2000メートルで始動することによってレース後の疲労を最小限に抑える狙いがあったからだ。ここまでは全てがうまくいっている。