2025.09.10
スポニチアネックス
高野厩舎 兄妹連日阪神重賞登場!兄オールナット反撃燃える、妹チェルビアット進化証明
高野厩舎に初めての重賞、G1タイトルをもたらした名牝ショウナンパンドラ(14年秋華賞、15年ジャパンC)。今週末はその弟オールナットがチャレンジC、妹チェルビアットがローズSと連日、阪神重賞に登場する。

チェルビアットは前走NHKマイルCで3着奮戦。次走で1着パンジャタワーがキーンランドC、7着マピュースが中京記念で古馬相手に勝利した。高野師は「レベルの高いG1であれだけ頑張ってくれた。馬体は物理的に大きくなって、走りも力強くなっている。休み明けでも順調に調整してこられた」と中間の様子を報告。3日の坂路調教(4F51秒4)では自己ベストを1秒6も更新した。
春の時点では「同時期のパンドラよりしっかりしていた」といい、「成長力がある血統なので、その成長曲線がこの馬にもあれば」とさらなる進化を期待。姉は紫苑S2着から秋華賞制覇につなげた。姉妹同一G1制覇へは距離延長克服が大きな課題。「前走の内容を見て、距離も持つと思ってのチャレンジ」。達人ルメールを配して秋のスタートを切る。
1歳上の兄オールナットは重賞3戦でいずれも着外。師も「凄くいい馬だと感じているが…。思ったような結果が出ず、もどかしい」と現状に納得はしていない。こちらは短期免許で再来日する雷神モレイラを鞍上に迎え、「引き出しが多い騎手なので、この馬の能力の引き出しを開けてくれないかと期待している」。指揮官が“タイプは全く異なる”と表現する、ゆかりの兄妹が、くしくも同週に初の重賞タイトルをつかむか。