【ローズS展望】英気を養ったオークス馬カムニャックが始動　阪神外回りで末脚を生かす

　14日日曜の阪神メインは秋華賞に向けた最重要トライアル、第43回ローズS（G2）だ。阪神芝外回り1800メートルを舞台に追い比べが繰り広げられる。

　主役はオークス馬カムニャックだ。春は7番人気でオークストライアルのフローラSを制し、本番は4番人気で勝ち切った。勝負強さが際立つ。本質的に2000メートル以上が合うが、末脚を存分に生かせる阪神外回りなら力を出せそう。オークス後は放牧で英気を養い、友道厩舎流の豊富な乗り込み量で隙のない仕上がり。本番に弾みをつける構えだ。

　対抗格はオークス3着タガノアビー。春はフローラS5着から連闘で矢車賞を制し、そこから中2週でオークスへ。10番人気ながらイン強襲で見せ場をつくった。その後はひと息入れ、8月16日に自己条件（2勝クラス）の長久手特別2着でひと叩き。より研ぎ澄まされた状態でトライアルを迎える。1回使った分の強みで重賞Vを目指す。

　他にオークス組から4着パラディレーヌ、NHKマイルCで3着に食い込む力走を見せたチェルビアット、休養を挟みながら未勝利から2勝クラスまで3連勝中の上り馬ミッキージュエリーなどが出走を予定している。