2025.08.21
スポニチアネックス
【新潟2歳S】フェスティバルヒル反応抜群!CWコースでラスト1F11秒1
「第45回新潟2歳S」組では皐月賞馬ミュージアムマイルの半妹フェスティバルヒルが抜群の反応を見せ、重賞Vへ態勢を整えた。

躍動感あふれるストライドで疾走した。フェスティバルヒルはCWコースで半マイル追い。4角で手前を替えると鋭く加速してラスト1F11秒1の好時計。4F50秒4でまとめ、ショウリュウアサヒ(3歳未勝利)に5馬身先着した。久野助手は「こちらが合図を出してから、思った以上に反応が良かった。先週より競馬モードに入っています」と好感触を口にする。
今年、皐月賞を制したミュージアムマイルの半妹にあたる血統でデビュー前から注目度が高かった。2歳馬らしくテンションが上がりやすい面があり、前走の新馬戦は内容を重視。レースを覚えさせるために道中はあえて馬群で運んで折り合い面に比重を置き、直線は素早く抜け出した。
「スピードを持て余しているところはあったけど、早い段階でリラックスできた。手前をパンパン替えて実際に仕掛けたところは少しの距離。遊びながら勝つあたりに素質を感じます」
前走後も折り合い面を重視して調整し、着実に成果が表れている。1週前追いは石橋が駆けつけ、CWコースで初コンタクトを取った。「石橋騎手も乗りやすいと話していたし、前走の競馬を踏まえて我慢するような面が出てきました」と久野助手。新馬勝ちから2カ月、この短期間でも精神面の成長がうかがえる。
新馬戦で見せた、しまいの脚は瞬発力が武器の兄を彷彿(ほうふつ)させる。「仕掛けてから、しっかり反応できる点が持ち味。どうしても血統面で注目されるけど、それに見合った能力はあると思う」。昨年朝日杯FS2着と好走した兄に続き、妹も2歳重賞で頭角を現す。